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音感について

僕の実家は田んぼの真ん中にあり、隣の家まで50mくらいある、超田舎です。
学校も徒歩で約一時間くらい?電車も近くを通ってないからそれは不便でした。
そういった環境でしたが、
母がピアノ講師、溢れるほどレコード&CDを持っていた洋楽好きの父親のもとで育った僕が、音楽に興味を持つのは自然だったかもしれません。

父が、昔買ったけれど全然弾けなくてやめたというおさがりのギターを手にしたけれど、周りに教えてくれる人はいなくて、今のようなyoutubeはじめsnsもない時代。
チューニングすらあやしい。
弾けるわけないやん!となるものの
めちゃくちゃな弾きかたで鳴らすギターの音色はそれでも僕をワクワクさせたのでした。

ネットでの情報がないぶん、テレビや、特にラジオで流れてくる音楽が僕の情報源。
気に入ったアーティストの曲はカセットにダビングして何度も何度も聴きました。
途中テープが延びるんです。スピードが揺れてくる、なんとも気持ち悪い感じ笑

曲の聴きかたも今とは全然違ってたと思います。
楽譜も当時はそんなに無いんですよ。
あったとしても買うお金が無い💦
そのため、お気に入りの曲が本屋さんにある時は禁断の、
立ち読み→頭に叩き込んで暗記してました。。(近所の本屋さん、ごめんなさい)
しかし、、そのくらい集中して音楽を聴いていたこともあってか、徐々に音を聴く力がついてきたんです。
耳の力がついてくると、音楽の聴こえかたがはっきりと変わってきました。
今までは、単なる音だったものが、ギターでいうところの何弦何フレットといった具合に自分でその音を弾けるようになりました。

いまでもよく覚えているのが、突然ベース音が以前よりもはっきりと聴こえるようになったんです。
コードの音もドミソとかドファラといった具合に分散して聞き取れるようになってきました。

音楽にはリズム&ベース&コードというのがあってそこにメロディがのっかってできてるんだな、、という立体感というか関係性みたいなものを徐々に感じるようになったんです。
当時はしらなかったのですが、相対音感と呼ばれているものです。
この聴きかたに頭が切り替わってからは、曲のなかにある音をリズム・ベース・コード・メロディと分けて聴くことができるようになりました。

今はすごく便利になって、いつでも音楽が聴けて、かつコードもすぐ探せる、そんな時代です。
でも、、たまにはあえて自分の耳で音を探すということもやってみると良いと思います。
ひとまずメロディだけでもひろってみましょう。
最初は難しいかもしれませんが、あっと驚く発見がかくれているのでは☺️

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KYAS
ミュージシャンのかたわら15年間講師としても活動しています。 ウクレレやギターのことを中心に記事を書いてます。