絶対に読んだ方がいい本。YOUR TIME
こんにちは。こんばんは。キャロです!
今回は、鈴木祐さんの著書「YOUR TIME」を紹介します。
この本は4063の科学データから導き出した時間術について紹介されています。
これまで時間術に関する提案がされて来ました。
しかし、無駄の排除、効率化、最適化などこれらの技法では長期的な効果は実感出来ないと著者は言います。
私も時間を有効に使いたいと思い、過去にToDoリストなど時間術を使ったことはありますがどれも効果はあまりありませんでした。
では、なぜ効果が実感できないのか。
それは個人に合わせた時間感覚が身についていないからです。
時間は皆平等ですが、時間感覚には個体差があります。
それぞれにあった時間感覚を身につければ、時間を有効に使えるようになります。
この本には時間感覚を確かめる簡単なテストがのってますので是非試してみてください。
ちなみに私の結果はこうでした↓
時間術を駆使しても仕事のパフォーマンスは上がらない。
ビールの販売量と気温との関係を数値で表すとr=0、78なんだそうです。
1に近いほど相関関係にある。
夏になればビールが美味しくなって販売量が増えるのも納得ですよね。
一方で時間術と仕事のパフォーマンスのはどうかと言うとr=0、25の相関しかない様です。
0、25は微妙なラインで時間術でパフォーマンスが上がることはあるが、効果を実感できないレベルなんだそうです。
仕事においては時間効率を気にしたり時間の無駄にこだわって作業をすると逆に効率が下がったり、創造性が下がってしまいます。
人間の脳にも処理能力の限界はあり、
限界に達すると適切な判断ができなくなります。
時間の無駄を減らそうとすると今度はリラックスする時がなくなり創造性も下がってしまいます。
このように時間術を駆使しても仕事では良い結果は出ません。
脳を休める時間だったりコーヒーを飲みながらリラックスする時間も必要です。
時間術で本当に管理すべき要素とは何か
私たちはどうやって時間の流れを体感しているのか。
匂いや音などは5感を使って感じとることはできますが、時間はどうやって感知しているのか。
私たちは目の前の出来事などを過去のデータを使って計算、分析し、未来の確率を出しています。
このプロセスが時間の流れる感覚として体験しているんだそうです。
この時間感覚の未来と過去の感じ方が個体差になります。
要するに
未来=今の状態の次に起こる確率が高い変化を、脳が予期したもの
過去=今の状態の前に発生した確率が高い変化を、脳が想起したもの
この予期と想起は人によって違います。
例えば予期が多い人は、作業中に他の作業の事が浮かび、頭から離れない
想起が否定的な人は、ネガティブな思考が浮かび、不安になる
など予期と想起によって時間術のやり方や他のオプションを加えたりそれぞれにあったやり方をする必要があります。
第2章以降はそれぞれにあった時間術が紹介されていますので、知りたい方は本書を手に取ってみてください。
まとめ
時間をうまく使いたいという気持ちが時間不足を起こす理由だそうです。
時間術を使って無駄や効率化しても時間に追われるのは変わりありません。
著者もこの本で紹介されている時間術を完璧にこなしたとしても大半の人は悩みが残り続けると言っています。
これは先進国に共通する悩みなんだそうです。
だったら、効率と生産性から一旦距離をとりあえて退屈な事をしてみましょう。
「退屈」「つまらなそう」「面白くない」と感じる事を徹底して行うことで時間の余裕を取り戻す事ができるそうです。
このやり方も本の最後の方にのっていますので実践してみると良いでしょう。
私もこれだけは実践してみようと思います。
この本は本当に為になる本です。
時間に余裕がある人もない人も絶対に読んだほうがいいと思いました。
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