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子どものメンタルが不安定なとき親にできることは?
今回の記事は私が書きました!
キャリカレスタッフ 大前さん(43)
2人の子どもは小学生になり、子育ては一段落。以前よりも自分に使える時間も増えてきました。私と同じように、40代になると、人生の折り返しにも近づき、今後の生き方について悩みを感じている方も多いと思います。
そんな方に、いろんな人生の選択肢が広がるような情報をお届けしたいと思っています!
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2学期がスタートし、1ヶ月が過ぎましたね。やっと学校がはじまってくれた!と喜んだのもつかの間、子どもの様子がなんとなくおかしい…という話を、ニュースやSNSでよく耳にします。
「久しぶりの学校で疲れているのかな?」と思う一方で、ふつふつとした不安が湧きあがってきます。そうです。長期休暇後の子どもが陥りやすいのが「不登校」です。
不登校の子どもの数は、小・中・高と学年が上がるごとに増えていき、中学2年生から3年生にかけてが一番多いそう。
不登校の原因はさまざまですが、「無気力・不安」「生活リズムの乱れ」「人間関係の悩み」などが多いようです。特に思春期の子どもは、心と体が子どもから大人になっていくので、いつも以上にメンタルが不安定になりやすい時期でもあります。
そして、子どもが不登校になったとき、親である私たちは何をすべきなのでしょうか?
「子どもの気持ちを理解するよう努力した」
「日常会話や外出など、子どもとの普段の接触を増やした」
こんなふうに、アレコレと手を尽くしても、自信を失っている子どもに対してどのように関わればいいのか、悩んでしまうこともありますよね。
今回は、そんな子どもとの接し方に悩んでいる方や、子どもの異変を感じている方の心を軽くする情報をお届けするので、参考にしてみてください。
子どもの悩みと大人の悩みの違い
そもそも、「子どもの悩み」を大人と同じように考えてはいけません。子どもはまだ自分を客観的に見る力が育っていないため、大人にとって大したことがないような悩みでも、子どもは精神的に追い詰められてしまっている可能性があるのです。
子どもを育てるご両親なら、「なんでそんな小さなことで悩んでいるの?」と思うこともたくさんあるはず。だけど、一度その言葉はグッと飲み込みましょう。
そして、不安定になっている子どもの気持ちを知るために、2つのアプローチ方法を意識してみてください。
・言葉以外で気持ちを表現してもらう
・子どもの自信を復活させる「例外」を探す
それぞれ詳しく見ていきましょう。
言葉以外で気持ちを表現してもらう
子どもが不登校になったとき、私ならこんな質問をしてしまう気がします。
「どうして学校に行けないの?」
「先生に相談したいから、学校であった嫌なことを教えて?」
「誰と仲が良くて、誰と仲が悪いの?」
原因をはっきりさせることが、問題解決につながることもあります。けれども、嫌なことを思い出させたり、無理やり話させたりすることは、かえって子どもの心を深く傷つけてしまうかもしれません。
そこで注目したいのが、言葉以外のアプローチ手法である「コラージュ療法」です。コラージュ療法は、とくに自分の気持ちをまだまだ言い表せない、小さな子どもにおすすめの手法です。
コラージュ療法では、雑誌などから写真やイラストを切り抜き、画用紙に貼っていくことで1つの作品を作ります。気持ちを言葉で伝えることが難しい状況だからこそ、自分の内面を表現できる方法があることは、子どもにとって大きな意味を持つはずです。
そして、コラージュ制作に没頭することで、言葉ではうまく表せない気持ちを少しずつ言語化できるようになります。不安や不満、イライラや悲しみなどネガティブな感情を口に出すことで、心が軽くなり、すっきりしてくるでしょう。
子どもの自信を復活させる「例外」を探す
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高学年の子どもや、中高生の子どもが「自分なんて・・・」と、自信を喪失してしまっている様子なら、「例外」を活用したアプローチ方法を試してみましょう。
たとえば、「どうして学校に行けないの?」といった質問も、少し視点を変えるだけで例外を引き出すことができます。
「どんなときは学校に行けるの?」
「保健室に登校できるのはなんで?」
大人はついつい「問題の原因」を追求しがちですが、このように例外を探すときは「解決」を重視してアプローチしていきます。
「音楽の授業がある日は学校に行ける」
「保健室は勉強に集中できるから」
例外を探すことで、子どもの「できないこと」ではなく、「できること」が見えてきます。これが、子どもの自信を復活させるきっかけになるのです。音楽が好きなら専門学校を目指す、勉強に集中できるよう志望校を決めるなど、具体的な解決策も見つけやすくなりますよ。
子どもとの接し方に悩んだら、アプローチ方法を変えてみよう
休み明けに、子どもの様子がなんとなくおかしい…と感じているママやパパは多いはず。今回は、そんな子どものメンタルが不安定なときに意識したい、2つのアプローチ方法をご紹介しました。
今回紹介した方法はあくまで一例です。不安定な子どもとのよりよい関わり方は、成長過程や精神状態によっても変わります。子どもの特性を理解することで、親の気持ちが軽くなることもあるはず。もっと詳しく知りたいと思ったら、キャリカレの「チャイルドカウンセラー講座」がおすすめ。興味のある方は、気楽に一度スタッフに相談してみてください。詳しく紹介させていただきます。