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千姫の小径をバイクで爆走 🏍️
もちろん現在の話じゃない。
当時はバイクなんて呼ばず、単車とかカブ。
それにそこは「千姫の小径」なんて洒落た名前もついてなかった。
それは外濠の役目をした船場川と中壕との間にある細い土手のこと。
長さ的には、清水門から南へ下り、一之橋を過ぎ、東西に走る国道2号線(外濠)埋門あたりまでをこの名称で呼ぶ。
昭和のある日、父が知り合いから単車を借りてきた。
そして幼い僕を後ろに乗せ、2ケツでこの土手をぶっ飛ばした。
土手は今のように柵はなく、舗装は悪いしで、怖くて尻も痛くて、早く下ろしてほしかった。
「ちゃんと持っとれよ」っと言われても、腹の前で手を組めるほど腕は長くないし、座席のフックみたいな部分は小さすぎるし、結局父の横っ腹のダブついた服をたくり必死で掴んでいた。
この暴走行為は、対岸の長屋からの母の一言
「危ないから、もうやめとき❗️」で終わり、ふたり会話少なく家に戻った。