【書評】フルライフ「今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略」
こんばんは。やまこーです。
フルライフ「今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略」を読みました。
【所感】
「仕事もがんばりたいし、人生も充実させたい」。ちょうどそういうことを考えていたので、的を得た解答をいただけた、そんな感覚です。
「本気を出すのは50歳からでいい」という言葉でだいぶ気が楽になりました(現在26歳)。
人生100年時代の人生を春夏秋冬にたとえているのに納得。(0~25=学ぶ春,26~50=働く夏,51~75=実りの秋,76~100=休む冬)学ぶ春を終えて、今私は働く夏を開始したばかりなんだなと、自分の人生を俯瞰できました。
「自己中心性から離れることがWell-Beingなのでは?」という主張に考えさせられました。仏教の概念にもつながると思うので、日本人はこの定義だと世界でも高いWell-Beingを誇る国を今からでも目指せるのではないかなと思いました。
【この本の主張】
最終結論=「フルライフとは、自分を高めるWell-Doingと、自分を忘れるWell-Beingのバランスとることである」。
この本では”重心”という概念を用いて人生の時間戦略の1つの選択肢を提示してくれています。
100年の人生の中でWell-Doingから徐々にWell-Beingに重心を寄せていく。
Well-Doing=自分を高める(自分の仕事の質をあげる、自分の家族との時間の質をあげる、自分のプライベートの質をあげる)ことにもっとも重心を置くのが25~75歳(自分が心からやりたいことを仕事にするのが50~75歳)。
Well-Being=自分を忘れる(自己中心性から離れる)ことに重心を置くのが50~100歳(75歳〜100歳ではほとんどの時間がBeing。50〜75歳の時期にはWell-Doingとのバランスが必要)。
Well-Doingの中でも仕事において、大成するキャリアには一般的に「ハードワーク期(25~35歳)」、「ブランディング期(=35~50歳)」、「アチーブメント期(=51~75歳)」の3フェーズがある。
ハードワーク期の生産性を上げるには、1日、1週間、3~10年の3つの時間軸の中で重心をみつけることが必要。それぞれの重心は、1日=仕事の始め方と終わり方(主体的に仕事を始め、終えられる人は活力がある)、1週間=金曜日の20時以降(週の開始を土曜日にする。そのために金曜日は早く寝る)、3~10年=3段階プランニングの2回目の目標設定(すごい人は3年計画の2年目のゴール設定がうまい)である。
ブランディング期の重心は「大局観」にある。「みんなBeing(チームメンバーとの雑談や他業界の人との飲み会)」と「一人でDoing(企画書づくり、プレゼンづくり)」の時間で大局観が養われるのでその時間を確保する。「一人でBeing(直観=ボーッとする)」と「みんなでDoing(論理=MTGや意思決定)」をつなぐのが大局観。