森のセラピー
2022年4月16日
先日 薪割り割り爺さんに 「森のセラピー」 の依頼がありました。依頼主は子どもさんと森の教室に通っているうちに、自分が森に癒されていることを強く感じてこられた方です。時間が取れるようになって「森のセラピー」の研修を受けられたようです。そこで思い浮かんだのが「薪割り爺さん」でした。
打ち合わせの中で当日のコースことや時間割のこと、そしてプログラムの内容の事など沢山心配していた様子でした。私の想像ですが、研修会でいろいろな方法論を学んでこられたので、それらをクリアーしたい気持ちが膨らんだのではないかと思ったのですが、私は森が自然が癒してくれますからと、当日の計画は立てませんでした。
当日は4月10日(日)晴の日でした。私を含めて大人6人でした。出発前に森への導入から始めました。目を閉じてもらい、自然の音を拾ってもらったり風の流れを感じたり、太陽の位地に顔を向けたりと、五感のセンサーをONにしてもらいました。薪棚を背に目の前に視線を落とすと、春植物のカタクリの花が一輪咲いていました。その近くにはアマナも、春の日差しを受けて花びらを広げていました。
西日が雲に隠れたころに帰ってきてアマナを見てみると、花は閉じていました。カタクリの花もそうでした。この間沢山の自然との出会いが有りました。雑木の芽吹きとヤマザクラの花のモザイク模様が見事だった山肌。
トウキョウサンショウウオの卵のうは春の雨が遅かったせいなのか産卵が遅かったようでみる事ができました。
湿地の柳の木は新芽と雄花や雌花で黄色に見えました。里山の小路の足元にはフデリンドウの花が咲き、低木には愛らしいウグイスカグラの花が咲いていました。カンアオイの花は株の中で地べたに引っ付くよう咲いていました。このカンアオイの花には全員で驚きでした。
草地でお弁当を食べ草地に寝転んで、草地で昼寝(春眠)をしました。
シュレーゲルアオガエルの声は下の谷戸田から聞こえ、ウグイスの声はウグイスカグラの花が咲いていた上の尾根の方から聞こえました。
春先に卵を産んだヤマアカガエルたちも今は春眠の時期です。
寒さから解き放された里山の春は、賑やかでもあり静かでもありました。
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