水中のゴミ拾い


2021年3月5日

ここ2~3日花粉症がひどくなってきました。目と瞼がかゆい、ピリピリと痛くて眠れない。寝不足でエラエラしている。外に出ないことにした。

今日は室内で、薪ストーブの焚き付け用に細かく、塔婆の廃材を割った。私の住んでいる地域は昔から塔婆の産地です。塔婆にはモミの木が適しています。文字を墨汁で直接書いても字がにじまないことのようです。そのモミの木は極端に少なくなり輸入のようです。

地元から、小学生の川遊教室の依頼がありました。大人の方の協力もあって、筏に挑戦することにしました。大人が軽トラックで河原に運んでくれたのは、孟宗竹です。それを見た小学6年生が「わかった わかった」「俺がやる」と言って竹を組み始めました。素早い行動に、筏つくりの説明を加えることを諦めて、彼らに任せました。真夏の炎天下で組み上げた筏を、「ワッショイ ワッショイ」と、参加者全員でお神輿の様に筏をかつぎ、川に入っていきました。

「浮いた 浮いた」と歓喜があがりました。そこへ飛び乗った瞬間に、筏は10本の竹となって流れ出しました。川に慣れている地元の子どもたちは、またまた素早い行動で10本の竹を引き上げました。そのタイミングで、私から「縄の使い方の話しを聞いてくれる」と語りかけました。その方法は、参加者全員が関わりのできる方法を考えなくてはなりません。2人1組で2本の竹を、良く水を含ませた藁縄を竹に巻き付けてから、締め付けるように縛ってもらいました。2本1組の5セットをつなぎ合わせて完成です。(乾燥している藁縄はゆるみやすく、湿らした藁縄はほどけにくいです)

子どもたちは、自分たちで完成させた竹筏に乗って、流れ下りを繰り返していました。下るのには竹筏を、下る分の距離を上流に運ばなくてはなりません。「疲れた 満足 満足」と筏を河原に上げて一休みをすると、青空に届くような声と水しぶきを上げて、岩からの飛び込みを始めました。

それもやりきったころに、私からの提案です。飛び込んだ場所の川底に、空き缶が落ちていたね。川底のゴミ拾いをしませんかと聞いてみると「やる やる」と賛成をしてくれました。深い川底に潜っていてのゴミ拾いです。

潜っては空き缶拾い、潜っては空き缶拾いを続けながら、上流に向かいました。その辺りには、観光でやって来た川遊びの方々が大勢いました。その観光客に向かって「みなさん 地元の子どもたちが 川底のゴミ拾いです」と、大きな声で伝えました。「いいぞ さすが 地元の子」と大勢から拍手が贈られました。その時の子どもたちの笑顔は、忘れられません。子どもたちの胸は、大きく広がりました。役にたてた喜びとともに。

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