「お魚のお花が咲くのかな」
2023年2月10日
今日は午前7時ころから雪が降り始めました。今午後2時、雪はしんしんと降っています。
写真整理の仕事を終えて、薪棚から薪を運びました。鉞で割れずにチエンソーで切りきざんだクスノキは、いい香りを放しながら燃えています。
深夜、完全に消えることのない薪ストーブは、朝方になっても暖かく、朝一番の薪の燃えあがりも早く、炎の勢いが良いので、部屋はすぐに20℃を越えます。ありがたいです。
前日は「子育てサロン・ぶひぶひ」の日でした。冬の水辺に集まった前回の子どもたちは、川から離れようとはせずに、濡れながら遊んでいました。今回も川に集まり始めましたが、濡れた手に風があたると水がとても冷たく感じるのか、川遊びから離れて行きました。そんな中で、一人の女の子が川魚に興味をもち、素足で冬の川で魚とりです。
母親のお話しですと、持ち帰った一回目の小魚は、死んでしまったそうです。死んだお魚を土に埋めた直後に、そのお子さんが「お魚のお花が咲くのかな」と、言ったそうです。その言葉を聞いた母親は、後でそのわきにチユウリップの球根を植えておいたそうです。二回目の持ち帰りの小魚は、寒いときにエサを食べないのに気が付き、食卓の上に水槽を置き、水温が上がってからは、毎日小魚と一緒に食事を楽しんでいるようです。三回目の今回は、1㎝前後の稚魚が15匹以上の持ち帰りでした。どんな学びにつながるのでしょう。楽しみです。薪割り爺さんは思うのです。「死んだらかわいそう」で、持ち帰りを止めてしまったら、深い学びの体験を切り捨ててしまうことになってしまいます。
1月4~5日に、清里の森のようちえんに行ってきました。幼児たちに兄弟の小学生が混ざって、森の中の霜柱や氷遊びに夢中でした。霜柱は高さ20~30㎝のものを手にし、成長にかかった日数を真剣なまなざしで観察していました。石で氷を割りたいと、たたいても割れることのない厚い氷でした。氷の表面が石で砕かれていく途中で、その子が「氷の中に虹が見える」と叫びました。この言葉も体験から生み出された生きた言葉ですよネ。どれどれと数人が滑る氷の上を駆け寄ってきました。
夜のお散歩には、夜行性の動物のお話しと絵本の読み聞かせが、暗い森の中で行われました。最後はキンドルを手にして、暗い森の中で一点の火を見つめていました。
翌日は、森の中の全面結氷の小川でそりすべりでした。滑って転びながら、滑る氷を楽しむまでの時間は、必要ありませんでした。
下の三枚は、雪降りの翌日の写真です。草花は湿った重い雪に押しつぶされ、雪上では見ることはできませんでした。何も発見できない寂しさから、雪が氷になり、陽射しで水滴になり地表に落ちる瞬間を楽しんできました。これらの一滴一滴が草花に春を告げてくれます。
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