10人の幼児たちが80枚の絵を書いた

2021年4月14日

前日外気温16℃で薪割りを始めました、今年初めて汗をかきました。割れにくいケヤキの太い丸太を1年ほど薪棚に積み置き乾燥させていたものに、鉞を打ち下ろしてみました。「パッカン」と乾燥した音を立てて割れることはありませんでした。後1年ほど積み置いてから割ることにしました。

今日は雨降り。どうも雨降りの日は体が重い。目を覚ましてから2時間ボーとちんたらちんたらしていました。(若いときはこんなことはなかったのにな~)やっとキーを押し始めました。

10人の幼児たちが80枚の絵を書いた

ある幼児園へ、週に一度位カメラを持って通っていた時期がありました。「10人の幼児が計80枚の絵を書いた」を思い出しながら書いてみます。

午後2時過ぎ園の全体保育が終わりました。居残りチームと言うか、次の送迎バスの時間を待つのか、とにかく、そこに間が漂っていたので、保育者の方にも参加をしてもらい、園の後ろの川へ網を持って遊びに行くことにしました。

暑い日だったので幼児たちは大喜びとなりました。幼児たちには秘密で、川遊びの後にスイカのおやつが準備されることになりました。この川は良く遊びこんでいる川なので、この日も幼児たちは、すぐに川に馴染んでくれました。小魚が網に入ったり、捕れなかったり、ツチガエルが網にかかったりと、20メートルほどの距離の川遊びでした。

川を上がると大きなケヤキの木陰で、スイカのおやつとなりました。私はそのスイカを食べる姿から、満足そうな、誇らしげな、やりきった感が放出されていのを感じました。今だと思い園の先生に「紙とクレヨン」と言って持ってきてもらいました。私は幼児の前で「面白かった」とぐちゃぐちゃな絵を書いて「ア~楽しかった」とその絵を見てもらいました。幼児からは「書く、書く」「おれも」「わたしも」と、スイカをあっという間に食べて終えて書き始めました。

一人の幼児が私に向かって「できた」絵を渡してくれました。受け取った私は「アッ カエルが逃げちゃったんだよね~」と言ったら、その幼児の顔がホット明るくなりました。カエルに逃げられたことが、相当に悔しかったのだろう。それをどうにかして、絵にぐちゃぐちゃと表現したかったのだろう。そのことをわかってもらえた一言で、スマイル顔になったのでしょう。

この私と仲間の幼児のやり取りを感じ取ったその場幼児たちは、「書いた 見て」「できたよ」と次からつぎと絵が私に向かってきました。その一枚いちまいに「これ、水が飛び跳ねて、虹になったの?」「エッ、すごい、2匹も捕れたの~」「この絵は、棒で水をかき混ぜた、グルグルね」とかなんとか、言葉で幼児の絵に寄り添いました。

幼児の絵と私の言葉で、川遊びを振り返り、楽しさも悔しさも分かち合いました。書いた絵は、その場から見える物置の扉や壁に貼ってもらいました。その数80枚でした。先生が「そろそろバスが帰ってくるよ」と何事もなかったように帰って行きました。
(これらの幼児たちの写真が「子どもは・・・」の写真集になりました。)

他にも森あそびの事や、ホタル観察のことなど書いてみたい。

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