夏の終わりとマツムシソウ
2023年9月〜10月
9月の連休に清泉寮自然学校に出かけてきました。5家族と一緒に2泊3日をカメラ持って楽しんできました。6人の子どもさんたちに自然学校のレンジャー「ミケ」さんと「ぶびー」さんと「薪割り爺さん」の3人の大人が付き添いました。今回は五感で自然を楽しむことを共通認識として、プログラムの打ち合わせがあり具体化されました。アキノキリンソウやマツムシソウを始め、暑い清里高原でしたが、秋に咲く花を観ることができました。一人の子どもさんが、可愛とマツムシソウを見た瞬間に、手に握っていました。私は「山のお花は、皆で楽しめるように、折らないでね」と、お願いをしました。「分かった」と言ってくれました。折られたマツムシソウを土深く差し込んでから、飯盛山の山頂に向かいました。
以前(20年程前)同じように飯盛山に登ることになったときに、マツムシソウの花の写真を撮りたくて、楽しみに登ってきたのでしたが、登山者の踏み後がひろがるなどで、マツムシソウを見つけ出すことはできませんでした。そこで同じようにマツムシソウを熱心に探している人に出会い声を掛けました。その人はマツムシソウの種子をみつけて、登山道わきに種子を蒔きつづけている方でした。このことも5家族の方がたに伝えました。沢山のマツムシソウが咲いていました。
人の休憩広場とお花畑の境界を、丸太を横に寝せて出来ているにもかかわらず、お花畑のマツムシソウが大きな登山靴で、踏みつぶされているのを見たので、その方にも「マツムシソウを大切にませんか」と声を掛けました。「出よう 出よう」と2~3人が広場へ出てくれました。
9月21日
子育てのんきサロン「ぶひぶひ」の開催日でした。今回の会場は、平井川のすぐ近くあるログハウスでした。私が川で釣りの準備をしていたら、参加者の一人がスタッフに連れられて川にやってきました。何匹釣り上げたでしょうか、ウグイ・モロッコ・アブラハヤ・カワムツなどを。釣った魚を飼育したいと母親に伝えていました。母親は「水槽とぶくぶくを準備するね」と、笑顔で帰りました。
9月25~28日
高知の幼稚園へ行ってきました。私は子どもたちの撮影で、愛棒(相棒)は保護者の方や先生方へのお話会でした。私の印象は、森の中はとても涼しく感じ、園庭はとても暑く感じました。子どもさんたちは森の中でも園庭でも、元気いっぱいでした。園庭に新しい赤土が運び込まれていました。とろとろと混ぜこねた赤土は、遊びの素材になりました。足に腕に顔にと、個体と液体の中間の様になった赤土の感触を楽しんでいました。少し硬めに練った赤土は、丸くなったり平べったくなったり形を楽しませてくれていました。一人の幼児が私に見せてくれたのが、葉脈を写しとったお皿のような物でした。遊びの素材が、自由遊びによって自由な表現へと高まったようでした。この体験から彼は、陶芸のへ高みへの道を歩きはじめるのか、と、思ってしまいました。
10月3日
子育てのんきサロン「ぶひぶひ」が都立小峰公園で行われました。秋晴れのすがすがしい日でした。ケヤキの木陰に陣取りました。お母さんたちは、何かと心配な子育てについて、おしゃべりの場をつくり、幼児たちは自然遊びに没頭していました。
レイチェル・カーソン著[センス・オブ・ワンダー]の中の言葉を思い出しました。生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」授けてほしい・・・。中略 この感性はつまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。中略 「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。などと書かれています。私薪割り爺さんは、32年前にこの本に出合ったことで、自分の感性で自然体験を受けてほしいと、願いを込めて自然体験教室を数多く続けてきました。
10月10日(雨)
10月になり西高東低の冬型の気圧配置が現れました。暑い夏が終わりました。薪割り爺さんは冬支度を始めました。薪ストーブの焚き付け作りです。もらい受けていた長さ1m20㎝の塔婆(不良品)を、長さ10㎝に切りました。この木端をさらに6本前後に細く縦割りにした。一週間分位を作り、前日薪ストーブに火を入れました。今日の外の気温16℃で湿度85%ですが、隙間だらけの室内の気温は25℃湿度50%です。とても心地よい空気感です。今晩は薪ストーブにお神酒をあげ、火の神様に安全をお願いしながら、爺さんも飲むことにします。
10月12日
子育てのんきサロン「ぶひぶひ」の開催日でした。会場は平井川に隣接している草花公園とログハウスで行われました。川底の石に付着している藻類が、とても滑りやすく、私は転んでしまいました。カメラも一緒にドボーンと水の中でした。カメラに着いた水滴をふき取り、撮影を再開しました。(自宅で乾燥機にカメラを入れ湿度30%まで下げました。その後の使用に問題はありませんでした。)
その川で親子の遊ぶ姿もそれぞれで、その姿がステキでした。お母さんが見つけたカマキリは、幼児たちを大興奮の渦に巻き込んでくれました。触りたい、怖い、良く動く、カマの爪が痛いなどなど、興味が尽きませんでした。
10月17日
子育てのんきサロン「ぶひぶひ」の開催日でした。会場は、薪が沢山積まれている薪割り爺さんの「のんきな家」で行われました。
幼児たちにとって動く昆虫類や、どんな形にでも変化をしてくれる水やドロは大人気です。この日は、手押しポンプの井戸水が遊び相手をしてくれました。その間を上手につないでくれているのは、ボランティアスタッフさんたちでした。
一人の幼児と私が目の前の小高い山登りました。そこで、なかなか見られない「トラキラン」(※編集註:マヤランのことか?)会いました、子どもさんに「見てみて」と言ってはみたもの、大人の価値観で見せようとする花は、見てくれませんでした。「ちょっと 待っててくれる」と言って、写してきました。翌朝、見に行ってみたら、花は終わりを告げ始めた様子でした。
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