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薪割りの新しい筋肉/なぜ白黒写真なのか。

2024年4月14日

 薪割り爺さんが薪割りに大奮闘です。写真展の前日に、薪材が有るよと連絡があった。写真展の終了後に受け取りに行くことにした。そしてその日が来て軽トラックで3往復のコナラをもらってきた。チエンソウの手入れをして薪の長さに切っていった。さらに近くの東電変電所の高圧線の下の木が切られた。その木を薪材にもらうことにした。直径25㎝以下の桜の木が11本と、直径30㎝以上のコナラの木が6本と他である。倒された幹や枝が無造作に積まれていた。薪材にする幹の部分は一番下に有り、積まれていた枝を全部一人の手作業で取り除いた。幹を安全な場所で薪材の寸法に切っていった。玉切りされたその薪材を一つづつ手に抱え、シノ竹の切跡が無数にある危険な場所を歩き、斜面に放り投げた。斜面をころがった薪材を、リヤカーに又一つひとつ積み我が家で、又一ひとつ下した。この繰り返し何度も何度も続いた。そして薪割りだ。直径30㎝前後は四つ割りにした。この一本一本を空になった薪棚積んだ。

*写真を見てほしい。二日目三日目になって来ると、足腰の筋肉が痛み出してきた。もう限界と12時間横になって休んだ。そして定期的に行っている針治療を受けたときだった。「新しい筋肉が出来ていますね」と、お尻の筋肉あたりに針が刺された。薪割りは体幹を鍛えてくれ、転びにくい体にしてくれるそうだ。ボクシングのプロ選手も、薪割りをトレーニングに取り入れている話しも伺った。体力維持と暖のために続けようと思っている。

 更に薪材の話しがやって来た。直径40㎝以上のクヌギ1本とコナラ2本を倒して薪にしてもいいよ。それと倒したコナラ2本もどうぞとなった。時間をかけて集めたいと思っている。何故コナラの木が多いのか、たぶん楢枯れ病らしい。薪材の一部に、1ミリ以下の白い幼虫が見られたが、楢を枯らす虫かどうかは分からない。 


何故白黒写真なのと、時々聞かれるが、適切な言葉は持ち合わせていない。白黒写真は、俳句の様に観る側の想像力を引き出すことが出来るようだ。
その為には、単に物事の説明だけの白黒写真であってはならないのだ。具体的に写る被写体に、具体的には写らない何かを秘めておかなければならない。それには、目に見えるものを通して、目には見えない心に伝わるものを、なんらかな方法でふくませておくことが必要だ。これが白黒写真難しさだ。カラー写真の映える写真との違いだ。かっこいい言葉に「引き算の美学」とも言われる。

白黒写真を写し続けるのは、長年(52間)の経験からくるものだと思っている。今回の写真展「草花の詩・12ケ月」の会場で、ふと思ったことがある。白黒写真のモノトーンの美しさにとらわれている自分は、昭和育ちの食事が原点かも知れないと思ったのだ。おかずのないシンプルな白い丼飯に、美しさを毎日感じていたのは確かなのだ。奥深く意味のある味にも、である。

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