真夏ののんきな家
2021年7月30日
午前4:30に、家の前の小高い森でヒグラシゼミが大合唱を始める。その声で目が覚める。30分を過ぎるころには、ヒグラシゼミの音楽会は終わりになる。今度は、ホトトギスの歌声が流れだす。6:30ころにコーヒーを片手にぶらりと外に出る。山百合の花の香りが、コーヒーの香りをどこかへ追いやる。窓を開け部屋の中へ森の風を通す。アブラゼミやミンミンゼミの声も流れて来る。
日が高くなり気温も上がり始める。ブルーシートと板で深さ20センチの3X2mの簡易プールを作る。近所の姉妹が遊びにやって来る。手押しポンプを押すと水温15℃の井戸水が簡易プールヘ注がれる。姉妹は冷たい井戸水に歓喜を上げる。私はプールに座り込みお地蔵さんに変身する。姉妹はお地蔵さんに頭からバケツで水温15℃の井戸水をかける。お地蔵さんは、動かず声も出さず冷たい水を受け止める。冷たさに耐えられなく急に人間に戻った私は、ギャーと叫び声をあげる。それが面白いと姉妹は、井戸水を汲み繰り返す。
午後になっても家の中は、森の風に満たされている。夕暮れ時は再びヒグラシゼミ鳴きだす。「カナカナカナ」と繰り返し聞こえてくる。窓際で突然鳴かれるとビックリするほどの大きな声がする。
真夏ののんきな家も、過ごし方によってはいいもんですよ。
ドラム缶風呂に入り星を眺め、汗がでたら井戸水のプールに入るはいかがかな
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?