里山の恵みと人の知恵で行われた、流しそうめん
2023年7月12日
私たちの日々の生活では、竹を使う場面はほぼないですね。地域の地主さんと言われている屋敷には、必ずと言ってよいほど今でも竹藪が残っています。一昔は暮らしの中の、多くの場面で竹が利用されていました。私が育った村の家々の壁は土壁です。柱と柱の間にシノダケや真竹を割ったものを格子状に、藁縄で組み上げます。そこへ粘土に繋ぎの藁を混ぜてこねた土をぬりこめて、壁を作るのです。粘土に10㎝位に切った藁と水を加えて、足でこね上げるのは、子どもの仕事でした。家を建てるのは収穫作業が終わってからですので、晩秋になります。水も土もとても冷たく素足でこねっていた事を思い出しました。今暮らしている借家も、土壁の家です。
流しそうめんを美味しくいただいた後に、いろいろと竹に思いを寄せる言葉が、告げられました。
「爆竹とか破竹の勢いとかは、この竹が割れる音なんだね」「竹の内部を初めてみました」「水てっぼーを作るぞ」「かぐや姫が出てくるかと思った」「箸もお椀も全部竹だね」「竹はいろいろと利用価値がたかい」「昔の人は頭を使って物を作っていたのね 現代人は物をお金で買うだけだね」などなど、とても良い「流しそうめん」の日でした。
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