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【meepa成長記録】 第0話:元戦コン・はじめてのβ(ベータ)
山中です。dotDという企業で、meepaというEdTech系の新規事業の立ち上げ責任者をやっています。
そのmeepaで4月~7月中旬の3ヶ月半に渡って、半ばクローズドな環境でβテストを行いました(β版と呼んで良いのかためらうくらいの作り込み度合いのMVPではありますが)。
dotD以前は戦略コンサルや新規事業アイデア創出SaaSの事業開発として、たくさんのクライアント企業の新規事業の企画・実行に携わってきましたが、実はβテストを実践するのは今回が初めてでした。ましてや自分ごととしてやるのは、もちろん今回が初です。
これまでは書籍などで学んだ知識で色んなアドバイスを(ドヤ顔で)クライアント企業にしてきましたが、百聞は一見に如かずのことわざ通り、自分ごととしてやってみると非常に多くの学びがありました。今まで言ってきたことが間違えを見つけたというよりは、より腹落ちし、実践のためのノウハウを得たという感覚です。
「本などで読んで知ってはいたが実体験を通じて身に沁みて分かったこと」を人に文章で伝えることに、自分でも多少の無理ゲー感を感じない訳ではないのですが、自分の思考の整理のためにも、いつかどこかで同じような壁にぶつかって困るかもしれない誰かのためにも、特に重要かつ印象的な学びを、複数回に分けてnoteに書いていこうと思います。
βテストに至るまでの道のり(簡単に)
早いもので、2020年10月にdotDに入社してから10ヶ月が経ちました。
僕の場合は、入社エントリーに書いたように、「こんな事業を作りたいな」という青写真を持っており、それを実現する場としてdotDに入社しました。
入社当初はまだフワフワだった事業アイデアが、その間、ありがたいことに色んな方々の協力のもと、どんどんと形作られてきました。
初めは探索的なユーザーインタビューから始まり、続いて価値仮説・ソリューション仮説を携えた仮説検証型のインタビューになり、その後はLPでの事前予約募集や教室向けのコールドコールといったより実戦形式に近い実験に徐々に移行していきました。
dotDでは複数業務を掛け持ちしながらやらせてもらっていることもあり、約半年とやや長い時間かかってしまいましたが、これらのフェーズは比較的順調に突破することができました。
これらの実験結果を受け、今回のβテストを実施することに決めました。
(この期間に、サービス名やロゴも決めました。とてもワクワクする時間でした。この辺りの検討方法は、実際にやったことがある方以外はあまり土地勘がないと思うので、興味を持たれた方は是非以下の記事も読んでみてください。)
βテストの概要
今回のβテストの目的は以下の2点としました。
1. 価値仮説の実証(子どもの本当の好きに出会える+保護者の負担が減る)
2. 実現性の確認
※KPIのイメージも含め、内部コミュニケーションのために作ったスライドを添付しておきます。察しの良い方は、上記の目的設定とセットで、設計が甘い/曖昧だと思われるかもしれませんが、ご明察。その辺りは後日のnoteで振り返ります。
マッチングプラットフォームというサービスの性質上、エリアを世田谷区に限定し、以下のような規模感で実験を行いました。
ユーザー:約100人
レッスン:約200個(約100教室)
β版(と呼んで良いのかわからないけれど)は、実用最小限の製品(いわゆるMVP)となるように、LINE(チャットボット)-GAS(Google Apps Script)-Googleスプレッドシートというミニマムな構成で開発しました。
結果はどうだったかというと...
一定の好感触は得つつも、自分たちの初期仮説が如何に楽観的な前提に基づいていたかを思い知らされる結果となりました。
ほとんどの人が口頭では好意的なコメント・フィードバックをくれるのですが、meepaが望む/提唱する行動を取ってくれるようなユーザーが、ほとんど現れなかったのです。
言い方・捉え方を変えれば、自分たちの理想の事業を実現する上で解かなければならない課題が明確になったとも言えます。
この【meepa成長記録】では、なぜそうなってしまったのか?そこからどんな学びがあったのか?といった点について、書ける範囲で書いていこうと思います。
今後の予告
今回はイントロとしてβテストに至った経緯やβテストの概要をお話ししました。次回以降は、以下のような構成で、いよいよ本格的に僕の学びについてお伝えできればと思います。
次回以降をぜひお楽しみに!
次回以降の予定
第1話:前のめりでチャレンジするからこそ見える世界がある
第2話:理想に燃える起業家がハマる罠
第3話:偶然を味方につけるべし
第4話:実験は計画的に
第5話:副業人材中心のチームで成功を目指す