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クールフライヤー複数台導入店が増えている訳 複数台構成10のメリット

以前、クールフライヤーの良さはわかったけれど、卓上型のCFT-7(油量7L 調理面積240mm x 300mm)では小さすぎるという声が多くありました。
自立型のCFT-18をまもなく発表しますが、一方でCFT-7の複数台構成が増えています。
今回は、小型卓上機複数台構成のメリットについて、少し詳しく書きます。


フライヤー複数台構成のメリット

以下メリット別に書いていきます。

1.設定温度を変えることで、それぞれ最適な仕上がりが可能

先日銀座三よしさんについて書きましたが、同店は2台の設定温度を変えて運用しています。1台はマグロやホタテ、そして和牛を超レアな天ぷらに仕上げるために190℃という超高温に、もう一台は付け合わせの野菜類などを揚げるために低めの温度設定です。

このほかじっくり美味しさを引き出す低温調理用と、比較的高温で2度揚げ仕上げをする場合などが考えられます。

いずれにしてもより大型の1台があれば、調理能力的には間に合うわけですが、おいしさにこだわれば2台使用の方が圧倒的に有利です。

2.調理内容により、油種を使い分けることが可能

例えば和食系の揚げものはゴマ油をブレンド、それ以外は菜種油などという使い分けが可能です。

調理によって、あるいは食材によって最適な油は違うので、複数台あれば便利です。大きなサイズ1台では、こうした使い分けは不可能です。

3.調理内容により、油の鮮度を使い分けることが可能

ご存じの方も多いと思いますが、スーパーマーケットの惣菜売り場では、4~5台のフライヤーを使っている場合が多いです。

1番目のフライヤーは常に新しい油で運用します。繊細なてんぷらを調理する場合が多いです。
その油は翌日には隣の2番目のフライヤーに使用され、さらに翌日にはその隣へと移動していきます。

唐揚げは油を劣化させやすいので最後の油で調理されることが多く、匂い移りしやすい青魚の調理などを最後にする場合もあるようです。最近、紅ショウガを揚げると油が着色してしまうので最後の油で調理していたという話も伺いました。

最低2台あればこのような運用が可能になりますが、フライヤー1台ではこのような運用は決してできません。

4.魚介系とその他を分けるなど、匂い移りを防止可能

主に匂い移りを防止するために調理する食材を分けるという方法です。2台であれば匂いの付きやすい魚介系とそれ以外というような分け方です。

5.繁忙時間以外は1台で運用し、光熱費の削減と油の劣化抑制が可能

経済的な視点で、繁忙時間は複数台で、お客さんの少ない時間は稼働台数を減らして運用することが可能になります。
当然ながら光熱費の削減と、油を休ませることによって劣化の抑制につながり、消費量の削減につながります。

6.1台運用時に他の1台を清掃するなど、運用で便利

閉店時間近くになると注文数は減りますから、1台は加熱を止めて清掃に入ることができます。
クールフライヤーではフライヤー周囲の汚れが少なく、油槽内の焦げ付きも極めて軽微です。それでも、時間差を設けて清掃等の運用が可能になることはメリットです。

7.卓上フライヤーは換気設備等の消防対応が軽微で済みます

フライヤーを含む加熱調理器は消防の条例等に従って、設置条件の規制があり、換気設備についての要件に従う必要があります。
ところが、自立型のフライヤーは「設備」であるのに対して、可搬型の卓上フライヤーは「器具」に分類され、必要な対応が大幅に簡略化されます。

この結果、構造物やその材料、換気装置のコストダウンが可能となります。

8.レイアウトの自由度が高まり、効率的な空間利用が可能です

ほとんどの厨房では、いかに効率的にレイアウトするかが厨房設計にとって最重要です。小型卓上フライヤーは、コールドテーブルの上などに配置できるので、空間を効率的に利用することができます。

とくにクールフライヤーでは、幅328mmと極めてコンパクトです。しかも普通はあり得ない水道シンクの隣にレイアウトすることも、お客様からかなり近いところに置くことも可能です。

9.ドライキッチンが可能です

一般的な自立型フライヤーは、床を水洗いするウェットキッチンでの使用が前提となっています。
一方クールフライヤーCFT-7は調理時の油の飛散が圧倒的に少なく、オイルミストも少なく、油の回収時も密閉された経路の中を油が流れるので、床を汚すことがなく、ドライキッチンが可能になります。

10.万が一のリスクヘッジが可能

一般論として機械製品は故障します。フライヤーが1台しかなければ、もし故障したら揚げ調理はできなくなってしまいます。
ところが複数台運用であれば、複数台が同時に故障する可能性は少ないのでリスクヘッジになります。

以上が卓上型複数台構成のメリットです。卓上クールフライヤーならではのメリットも織り交ぜて書かせて頂きました。

最近複数台構成のお店が増えている理由は、クールフライヤーの基本性能の高さを評価して頂いたことと、上記の1から10迄書いたような、CFT-7の複数台構成のメリットを積極的に評価して頂いた結果でもあると思います。


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山田 光二 クールフライヤー㈱代表
2018年11月に3件目の特許を出願、自信を深め、事業化へ向けて情報発信を始めました。事業の進捗などを書いていきます。 ホームページは http://coolfryer.co.jp/ FaceBookは→ https://www.facebook.com/kyamada.cf1