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サッカーで人と人が繋がる実感をした、1ヶ月間のタイ生活

新年あけましておめでとうございます。OWL magazineアンバサダーの桝井かほです。今年も私らしい視点でサッカーと旅をお届けできるよう頑張りますので、見守っていて下さいね。

さて、今回もタイ渡航に関する記事です。タイでは約1ヶ月間、サッカーを軸に活動しました。おかげで現地のプロサッカー、アマチュアサッカー、ローカルサッカー、日本人タイリーガーに触れることができました。

「サッカーをきっかけにした人の繋がり」を実感できたので、タイでの幸せな時間をシェアしたいと思います。

コロナ禍の入国準備や隔離措置については、前回の記事をお読み下さい。

パワーが有り余った10代と、仕事でヘロヘロのおじさん

タイにはたくさんサッカー場があるので、Googleマップで検索しては手当たり次第に足を運びました。

施設に入るなり、大きな笑い声と、プレーに鋭いツッコミを入れるような叫び声が聞こえてきます。サッカーが得意な方と二人で出張していたので、

「こんにちは。日本から来ました。一緒にサッカーがしたいです。」

拙いタイ語で声をかけると、

「いいよ!おいで。次のゲームから入って。」

なんの躊躇もなく、すぐに輪の中に入れてくれます。彼はタイ語が話せる訳ではないのに、サッカーさえあれば仲良くなるのはあっという間のようで、すぐに場の雰囲気に溶け込んでいました。

私はプレーしないので、日本のフットサル場だと居心地が悪くて肩身の狭い思いをすることがあるのですが……。

「名前は?何歳?」
「日本のどこに住んでいるの?」
「どうしてタイ語が話せるの?」
「サッカーが好きなの?」
「チャナティップやティーラトンはみたことある?」

私にも、話しかけてくださる方ばかりです。

サッカーが好きなおかげで共通の話題があって、コミュニケーションがスムーズになる。世界共通の話題になるサッカーに、改めて価値を感じる瞬間でした。

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この写真は、仲間に入れてくれた1つ目のサッカーコミュニティです。

10代半ばのスタミナが有り余った子たちと、仕事終わりでヘロヘロのおじさんたちが、週2回同じメンバーでボールを蹴っています。

ラフに、楽しく、生涯続けられるサッカーが街中にある。
プレーしない人でも受け入れる、しなやかなコミュニティ。

学校や職場以外に居場所があること、こんなに笑顔でいられることが、「サッカーで人と人が繋がる豊かさ」を示してくれたような気がします。私自身、サッカースタジアムで会える人たちに育てていただいたような生き方をしてきたので、サッカーを通じて老若男女問わず仲良くなれる場が大好きです。

私たちが日本人なのを意識してくれているのか、会うたびに日本代表のユニフォームを着ている方が増えて、嬉しかったな……。

憧れのサッカー選手と

タイでプレーする日本人サッカー選手たちとお会いする機会がありました。

ネイビーFCの大久保剛志選手とは、タイに住んでいた頃いっしょに食事をしたことがあり、久しぶりの再会です。帰国してからも気にかけて、応援してくださって、サッカー選手としてだけでなく1人の大人として尊敬しています。

サムットプラカーン・シティの坂井大将選手は、ほぼ世代が同じで若い頃から活躍されていた「すごい人!」というイメージでした。まさか、私が話せる日が来るとは……。と、今振り返っても信じられません。

同じくサムットプラカーン・シティの小野悠斗選手は、頻繁に観戦していたFC岐阜のキャプテンをされていた選手です。ファンサービスでハイタッチをしてもらったことがあるくらい応援していた選手なので、同じ時間を過ごしていることに感動しっぱなしでした。

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12月はタイリーグの中断期間だったので、プロの試合は観られないと諦めていました。でも、小野選手がサムットプラカーン・シティの練習試合に連れていってくださったおかげで、タイリーグ1部の試合を観戦できました。

ありがとうございます……!

練習試合を見て、余計にリーグ戦が見たくなってしまいました。2022年も、タイに行けるよう頑張らないと。コロナウイルスには、そろそろ落ち着いてもらいたいですね。

眺めて、応援していたサッカー選手たちと触れ合えるようになったのは、間違いなくお仕事を頑張ってきたから。毎年夢のような体験ができているので、引き続き精進します。

夢を持っている人には、ぜひ前向きに突き進んでほしい……。泣きじゃくったし、上手くいかないことばかりですが、明るい未来を信じきって突き進むのはいいよ……!しょっちゅう幸せな通過点を見つけられるから。

サッカーで繋がる人・場所・世界

いろんなコートでサッカーをしましたが、1番驚いた出会いがこちら。

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真ん中の黒いシャツの男性は、日本語がペラペラで……。

なんと、サムットプラカーン・シティの、元通訳だったらしく、小野選手とお仕事をしていたそうです。行き当たりばったりのタイでの活動でこんな偶然があり、改めてサッカーで繋がる縁は広いなと思いました。

このメンバーとは、サッカーのあとにビールを飲みました。タイのビールたくさん用意してくれて、どれが一番美味しいかずっと聞かれ続けていました。

わたしは渡されたものを勢いですべて一気飲みして、ふわふわした心地でした。

私がサッカーに感じる価値

「誰かを応援することは、捉え方で自分のパワーにできると周知したい」
「サッカーをきっかけに人と人を“感情”で繋ぎたい」

これが、私のやりたいことであり、自分自身がサッカーに救われたと感じる要素でもあります。

週末のサッカー観戦が日常になって、10年くらい経ちました。しかし、未だにシステムや戦術のことは分かりません。サッカー経験者が観戦しながら話す内容には、この先ずっとついていけない気がしています。

私が好きなのは、はじめから「サッカーをきっかけに人と繋がること」でした。

例えば、ホームゲームを毎回観に行くようなチームがあれば、名前を知らないのに挨拶を交わす関係の方は増え続けます。私は個人の選手を追いかけているので、移籍するたびにさまざまな地域へ通い、そこにも出会いがあります。おかげでサッカーがなければ関わるきっかけのない方と、老若男女問わず仲良くなることができました。

選手を一方的に知るのも、私にとっては出会いです。

人それぞれの思考、努力、苦労などを知るたびに、自分に落とし込んでいい影響を得てきました。

私自身が1番価値を感じる「サッカー」のいいところを、同じように生かせる人たちが生まれたらいいなと思って生きています。

ここからは、購読者限定となります。
バンコクから一人で、見知らぬ土地のアマチュアサッカー大会に遊びにいって、大会のゲストのように扱われ……。その場で出会った親切な方の車に乗って、導かれるまま過ごした記録を綴ります。
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