梅雨生まれの憂鬱
わたしは、6月の終わりの梅雨生まれ。
6月の誕生石はパール、誕生花は紫陽花。
春生まれでも、夏生まれでもなく、中途半端だなぁといつも思って生きてきた。
しかも、ただでさえジメジメしていると言うのに、子供の頃は自分の誕生日の頃は決まって体調を崩していた。
一体なんの因縁があるのかとすら思っていた。
中高生になると、体調は崩さなくなったものの、学校のテスト期間と重なるようになった。
お祝いしてくた友人には申し訳ないのだが、テスト直前の時期のため、なんとなくソワソワしていて、さらっと済まされがちだった。
大学に進学すると、雨の日は自律神経がやられて二日酔いのような気持ち悪さに支配されるようになった。
低血圧のせいもあるだろうが、
梅雨の雨の日々は体調がすこぶる悪く、頭もはっきりしない。
いわゆる、 #低気圧症候群 #気象病
というものだろう。
1時間半かけてキャンパスまで辿り着き、換気の悪いホールで行われる授業の不快さはこの上極まり無いものだった。
酸素が足りなくて、単位を落とさない程度に途中退出を繰り返した。
社会人になった。
もうサボる訳にもいかない。
ほんとうにきつい日は、低気圧の不快な症状を和らげると何かで目にしたので、
苦手なコーヒーをがぶ飲みした。
自分の誕生日が近づくと、
「やっと、辛い梅雨も折り返し地点に近づいてきたか……」
という気持ちだった。
今年は、会社を辞めたので梅雨の今、初めて家に居ることになった。
ライティングを初めていちどめの梅雨。
雨の音に風情があることに気がついた。
自宅にいて規則正しい生活をしていたら、低気圧の影響もさほどは受けないようになった。
雨を、自分の養分にしてやろうという気持ちがムクムク湧いてきた。
夜の静寂のように、雨の昼下がりは不思議と文章を書いたりピアノを弾くことがはかどる。
こんな雨の日にオススメのサウンドは、
まずアプリ「ZenOto」の木魚の音。
次に、AMIAYA×Spotifyのmulberrysoundのプレイリスト
晴れの日には思いつかないことが降ってきたり、楽しめたりする。
なんだか梅雨を、愛せそうな気がした。