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《全貌が楽しみな先鋒の戦法⁉️》【統制環境とキャリア22】
『なんで?』
「なんで、と私に聞かれても、、、」
『なんで、だよ。つまんない奴だな』
「いや、彼が悪い部分は見当たりませんよ」
『悪くはない。つまんないだけ』
「つまらないも何も、勝手にこちらが、呼び付けようとしてるだけ、ですので。
しかも、地獄の舞台に」
『なんだよ。折角の、最高の舞台へのオファーなのに、なんで断るんだよ』
「正確には、断ってませんけどね」
『一緒だよ、断ったも同然』
「それは流石に違いますけど、、、」
『そっちの予定を変えてもらえないかな、どうにか』
「えーと、どういう?」
『つまり、こちらに来る予定と、その今、決まってる予定の、順番を入れ替えてもらえないかな、というコト。だって、どうせ新宿にいるんでしょ。移動もないんだから、時間を少し調整するだけだし』
「それは分かってます。そういう社長の希望は理解してますが、で?」
『分かってるなら、どうにかしてしてよ』
「、、、できない、という言葉は極力、使わないコトにしてますし、家訓にもなってますが、それはできません」
『どうして?』
「先方の先方の予定もあるから、です」
『先方の先方?
どうせ、どうでもイイ会社の、どうでもイイ社長との、どうでもイイ商談だろ‼️』
「世の中、どうでもイイコトでグルグル動いてますが、その、どうでもイイコトが我々の生活なんです。釈迦に説法ですが、、、」
『、、、俺は今は、馬になりたい。
だから、先生の言葉は、念仏としてゴミ焼却炉に放り込まれました』
「、、、うーん。
どうしたものか、、、」
『俺が直接、電話してみるよ』
「、、、えっ‼️」
『どうして、そんなに驚く?』
「いや、えぇと、そうですか。
そうされたいなら、どうぞどうぞ、ご自由に。
良かったぁ、、、
こんなに解放された気持ちになったのは、いつ以来ですかね。
いや、そうですか、そうですか、、、」
『何、どうしたの?
なんでそんなに喜んでるの?
今までで多分、一番に喜びを表現してるように見えてるよ』
「社長、ありがとうございます。
よろしくお願いします。
いやー、良かった、良かったー」
『だから、なんで、そんなに喜んでる?
何が良かったの?」
「私は、できないを言わない、を家訓にしてるんです。
家訓というか、家族には求めてないし、一緒に暮らしてもいないんで、私訓ですね。
できない、と言わないと決めてるんです。
できないコトなんてナイ、と何でも取り組んでます。
でも今回、さすがに、できないを発動してしまったので、もう、逃げ出したくて。
でも、社長がそれをご自身でやってくださるなら、もう、大歓迎です。
よろしくお願いします」
『なんか、辛い人生だな。
自分で決めたルールに、苦しんでる。
それもまた、望む地獄なら、イイんだけど』
「だから、最近、言ってるじゃないですか。
私も地獄派なんですよ」
『何だよ、さっきまでとコロっと態度も、話し方まで変わってるし』
「そりゃそうですよ。
もう今は、解放感、開放感、どっちでしょうね。
どっちもかな。
どっちモール、なっつって」
『おかしくなったか、とうとう。
で、番号は』
「はい、お待ちください。
えーと、これです。
09099562882」
『090-9956-2882ね』
「ホームページに載ってましたし、名刺も公開してるようです」
『なんか、それ、見たな。
電話番号も書いてて、馬鹿なのかな?』
「馬鹿とは?」
『そんなの迷惑電話がじゃんじゃん、かかってくるだろ。
営業の電話も、迷惑を通り越して、もう拷問みたいにあるだろうし』
「でも、前にお電話した際に、一度かけたら、繋がらなくて、直後に折り返しがすぐありましたので、対策はしてるんですかね。よく分かりませんけど」
『それだって、面倒じゃない?』
「そうですね。
それも、社長から聞いてみたら、面白い答えが返ってくるかも、ですね」
『それも、”統制環境”づくりの一環ですか?とか』
「そうです、そうです。
社長のインタビューに耐えられますかね?」
『これまでの俺の黒歴史では、気分を害すヒトは多かったし、ていうか、ほぼ全員。
それで気分を害すくらいなら会う必要もないから、スクリーニングもできて、イイんじゃない?』
「そうですけど、今回のお電話の目的は、お忘れないように」
『あぁ、そうだった。
先方の先方の予定を調整させる、だった。
戦法を考えないとな、、、』
「まずは先鋒である社長がお電話いたします。
では、先方の先方の予定まで変えるコトができるのか、勝負の行方の全貌が明らかになるまで、お楽しみください‼️」