《最高に面白い最高なダメ⁉️》【統制環境とキャリア21】
「それはまた、面白いコトを考えますね」
『佐久間の親父が一番、楽しんでやがる』
「でも、それに乗っかって、もっと面白くしようと考えてるんですよね?」
『そう。
どうしたら、佐久間さんの想像を裏切り、期待に応えるか。
その勝負だな』
「もう、その、紹介される方のコトはそっちのけ、ですね。
その方の名前も知らされてませんよね」
『そうなんだよ。
ここに直接、来させて、ご対面だって。
他人の会社を、何だと思ってるのかね?』
「他人の会社、と思ってないんですよ。
もう、社長を自分の息子ぐらいに考えてるようにも、私の目には映ります」
『、、、厄介な親父に目を付けられたモンだな』
「つまりは、お見合いですね、今回。
その名もなき青年、と、期待をかけられてる社長の」
『先生も楽しんでんね』
「あら、楽しんで何か問題はありますか?
こんだけ尽くしているんですから、少しはエンターテインメントを分けていただいても、罰は当たりませんよね」
『、、、別に、イイんだけど。
俺も結構、楽しんでるからね。
そういう意味じゃ、確かに、最高の舞台にしたいよな。
何かないかな?』
「例えば、社長も、後から来る、とか?」
『後から来る?
どういうコト?』
「来る、というのがミスリーディングですね。
ほら、他の約束が長引いて、時間に遅れる、とか」
『なるほどね。
それ、イイね。佐久間さんとソイツと、先生の3人で、俺を待つ地獄の時間ね』
「そう言われると、苦しそう」
『何で、にやけてんの?
言葉と表情が完全にズレてるけど?』
「地獄が好きなんでしょうね、私も」
『も、って何だよ』
「私の知る限り、社長以上に、その地獄的な状況を自分で創って、自分が一番楽しむヒト、いませんよ」
『いるだろ、他にも。
ジョブズとか、イーロン・マスクとか』
「つまり、いない、というコトです」
『、、、ん?
いるだろ。イーロンはいまだに生きてるし』
「ですから、身の周りの世界を探しても、数えられるくらいしか、いない、というコトです。
勿論、私の見えてる極々狭い世界と、ネットという広大な仮想空間世界の中の話ですが」
『そうだよ、見えてないだけで、一杯いるんだよ。
世間の目に触れてないだけで、あっちでも、こっちでも、地獄を楽しんでる人間は沢山いるの』
「そうかもしれません。
でも、見えてないのなら、それは、ない、と一緒ですので」
『哲学も範疇ですか、先生は』
「聞きかじりです。
それで、どうされますか?」
『何を?』
「紹介の地獄舞台の演出の件ですよ」
『あぁ、そうだった、そうだった。
そーだなぁ、、、』
「遅れてくる案でいきますか?」
『それだとさ、俺が見れない時間が生まれるでしょ。それがなぁ、、、』
「カメラ、回しておきましょうか?」
『それはそれで頼む。カメラは止めるな。
でも、その場にいたいじゃない?』
「そうですね。その場の空気を感じたいですね」
『、、、あっ、イイコト、思い付いた。
あー、ダメだ、これは最高だ』
「ダメなんですか?
それとも、最高なんですか?」
『最高にダメだから、最高に面白いんだよ』
「、、、変態の考えるコトは、もう分かりません。
で、私は何をすれば?」
『電話。今すぐ。
あの、前に予定を延ばしてた、あの、何だっけ』
「誰に、、、あっ‼️
あの”統制環境”の⁉️」