“広報は窓である”
こんにちは、COTENのまだまだ新米広報、かやこです。
広報のアドバイザー(a.k.a 先生・師匠)から週次でアドバイスを頂きながら、業務に邁進しています。
「広報って、窓みたいなもんだと思うんです」
あれはどんな文脈だったのか、もう忘れてしまったのですが、ある日アドバイザーがこう仰いました。
わかるわかるわかるーーーー!と共感の嵐。詳細を聞く前から、彼女の意図が手に取るようにわかりました。広報経験者の方なら同意していただけるのではないでしょうか。広報の特徴を的確に表現した、私的にはドンズバの比喩です。
会社が家ならば広報は窓
会社を一つの家に見立てたとき、広報は窓である。というのは、窓は外から家の様子を窺い知る唯一の手段であり、家の様子をどのように「見せるか」を担っているからです。
窓の配置次第で、見せる景色は変わります。
死角の有無やカーテンの開け具合によって見える範囲も大きく変わるし、そもそも窓自体が開いているか、閉まっているかによって情報量にも雲泥の差があります。
そして何より、窓は家の中に手出しはできません。住む人を変えたり、家具の配置を変えたりはしないのです。
つまり、会社そのものに手は加えないが、ありのままを見せるわけでもない。まさしく広報の仕事です。
誰も“窓”は見ていない
外の人々が見たいのは「家の中」。窓はあくまで媒体に過ぎず、意識すらされていない、というのがこの例えの秀逸な点だと思っています。
広報の仕事は、会社を知ってもらうこと。だから人々の意識は広報の「仕事」そのものではなく、その先の情報に向いている。プレスリリースを公開した際に「このプレスリリースよくできてるね!」と言われるのではなく、公開した情報に言及してもらってこそ、広報なのです。
「意識されない」仕事
「窓」でいること。社外に情報を発信していく仕事でありながら、その存在や仕事ぶりは「意識されない」こと。この事実に少し虚しさを感じたこともありました。
頭を絞りに絞ったプレスリリース、「いいね」と言われたい。みんなが楽しんでくれている様子のあの記事、こういう仕掛けや工夫があってね、私頑張ったんだよ、と言いたい…!当初はそんな思いが頭を駆け巡ったりもしました。
仕事を心から楽しむ
今思えば、外からの評価を求めていた頃は、まだ心から仕事を楽しめていなかったのだと思います。
新しい仕事を始めたばかりの頃は習得することに必死で、面白さを感じる余裕や自分らしく創意工夫する能力がありません。だからこそ「これでいいのかな?」と外に評価を求めたくなってしまう。
評価を求めること自体は何も悪くないことです。でもそこに重点を置いてしまうと、長く続きません。
自分の内側から湧き出る衝動で仕事をする。やりたいからやる。目の前の仕事を心から楽しむ。それこそが最もシンプルで健全なのだと痛感したのでした。一体社会人何年目なんだよ、という感想。
いい家だね、と言ってもらえるように
とは言っても元来欲しがり、目立ちたがり、自己主張の激しい私なので、
「いいんです。意識されなくて。」とはまだまだ言い切れない状態ではあるのですが、
まずは立派な窓になれるよう、内なるパワーを育てようと思います。
最後に、アドバイザーが言ってくださって今でも大事にしている言葉を。
「なんかCOTENいい感じだね」「COTENどんどん成長してるね」と世間に言われたら、かやこさんの勝ちなんですよ。
COTENは実際にぐいぐいといい感じになっていると思うし、それはメンバーみんなの力以外のなにものでもありません。ただ広報の仕事の成功とは、そういった所に表れるものなのだ、ということ。この言葉にはとても励まされましたし、今でも反芻しています。
私たちの家、いい感じなので見てってもらえると嬉しいです。