「伝統」を勝ち取れたら勝ち
僕は野球観戦が大好き。巨人ファンではないけど、東京ドームにはよく行く。
巨人vs.阪神戦は、「伝統の一戦」と言われる。言い古されたワードだ。
日々仕事をしてると特に意識させられることだけど、変わること、変革することが正義のような感覚に陥いる。昔の上司には「毎度毎度同じことばっかやってるだけじゃサルだ!お前はサルか?!?」と言われたりもした。仕事をする上では、変わらないことを変わらないまま継続するのは“悪”だ。
で、「巨人vs.阪神」戦。
変わらない。何ひとつ変わらないとまでは言はないが、ほぼ変化はない。過去何十年間、同じフォーマットだ。いい大人が真剣に野球をプレイしている。いつもの光景だ。選手の真剣プレーにファンは声援を送り、はたまたヤジを浴びせ、選手の一挙手一投足に興奮する。
「笑点」もそうだよね。フォーマットは何も変わらない。プレーヤーは変わってきたが、やってることは何ひとつ変わらない。「巨人vs.阪神」と同じ構造。
僕が何を言いたいのかと言うと、世間が「伝統」と認めたその瞬間、そのビジネスは変革する必要がなくなるということ。いやむしろ変わっちゃダメなのだ。変わることが“悪”だ。変革しなくていいビジネスなんて、最高じゃないか!
一生懸命野球をプレーしさえすればファンは喜んでくれるし、司会者が「座布団全部持ってってー!」って言えば、客は必ず大爆笑で返してくれる。
ビジネスで勝つには「伝統」を勝ち取ることなんだ!「伝統」を勝ち取れば、変わる努力をしなくてもいい。そうなれば無敵のビジネスモデルだ。
「文具女子博」は立ち上がってからまだ5年半しか経ってない。「文具女子博」は常に変革していかないといけないと考えている。一方で、「文具女子博」も早く「伝統」の称号を勝ち取りたい。変わり続けるってのはやっぱりしんどいことだからさ。