超短編小説 推しが輝いている
推しが輝いている。ステージの上で笑っている。
こんな笑顔今まで見たことがあったかな。これまでいろんなライブに参加してきたし、いろんな場所で会ってきたけど、やっぱりこの人はステージの上が1番輝いている。
僕は推しのキラキラ輝いている姿を見ていたい。
世間からすれば有名じゃないし、多くの人は彼を知らない。
でも僕は彼に出会ったんだ。
SNSをなんとなく見ていたときに偶然知ったことがきっかけで、この人誰だろうと興味を持った。軽く興味本位で見ただけがこんな深入りすることになるなんて。
当初はこんなことになるとはこれっぽっちも思っていなかった。
でも気付けばもうそれからずっと僕にとっての大切な人となった。
僕はこの人の笑顔を見たいから生きている。大げさな表現かもしれないけど、本当にそれぐらい僕にとって大事な人なんだ。
その人が喜ぶことはしてあげたい。
その一方で、身近な人には全然理解されなかったな。
そんなことはもうやめなさいとか、そんな人を追いかけて一体何になるのと言う人もいた。
でもそれはその人の価値観でしかない。人によって何が大切かは違う。仕事が何よりも大事という人もいれば、子供が何よりも自分の宝なんだと言う人もいる。
それを他人に押し付けられる謂れはない。
周囲を見渡せば、同じように最高の笑顔を見せている人ばかり。
そうだ、この瞬間の為に生きているという人がいっぱいいる。彼等は自分の仲間だ。少なくとも僕はそう思っていたい。
同じ時代に生きて、同じ人に憧れてこんな奇跡ってあるのだろうか。同じ想いでいる人がこれだけいるんだ。僕等で推しをもっともっと輝かせたい。
彼の夢が僕の夢でもある。
僕は彼に出会えて幸せだ。
途中にも書きましたが、人が何に重きを置いているのはそれぞれで違う。
こうなれば幸せになるというルールや法則なんてものはない。
それはその人の法則なだけ。それを他人に押し付ける理由にはならない。
今自分の大切な人がいるなら、どうぞその人と大切な人生を歩んでください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
フォローもよろしくお願いします。
藪田建治でした。
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