プロ野球選手のピッチング・バッティングフォーム解説Vol.2前編
こんにちは!野球トレーナーの矢部です。(Instagram・Twitterで情報発信中!)
プロ野球選手のフォームを解説するこの企画(第1回はこちら)
第2回は埼玉西武ライオンズ・山川穂高選手です。
第1回で紹介した同じライオンズの森友哉選手との仲が良く、最近ではインスタライブで盛り上がっていましたね!
ではまずは、その山川選手の動画をご覧ください。
【バッティングの特徴】
山川選手の一番の特徴はなんといってもその「飛距離」。ホームランを量産し、2018・2019年と2年連続本塁打王とベストナイン(1塁手)に輝いています。打球の飛距離に関しては、体格(体重/除脂肪体重)や筋力(握力など)との相関性も研究では報告されており、山川選手はその影響も大きそうです。(身長176cm・体重108kg/握力83kg!!)
しかし、それだけで話をすると身体の大きい人は全員ホームランを量産できるのか?となってしまいます。山川選手はもちろんバッティング技術も兼ね備えており、今回はフォームからその特徴を紐解いていきたいと思います。
キーワードは『高く上げた足』と『バットの軌道』です。
【バッティングフォーム解説】
■高く上げた足
山川選手のバッティングフォームの特徴はまず「足を高くあげること」にあります。こうすることでしっかりと軸足(右足)に体重を移動でき、次のステップでの重心移動に加速をつけることができます。また「足を高くあげること」で位置エネルギーが大きくなり、それを運動エネルギーに変えることでスイングスピードを生み出しています。
この「足を高くあげること」の欠点は、バランスを崩しやすいことですが、山川選手の場合、全くそれが見られません。軸が安定しており、回転につなげることができています。
■ステップの仕方に特徴のある捻転差の作り方
先ほどの「足を高く上げた」状態から今度はステップに入っていくわけですが、山川選手は外に回すようにステップします。こうすることで重心移動に加速をつけていると考えます。
そして、前回の森選手の解説でも紹介した「捻転差」を作っています。
ここでもポイントはやはりグリップは前方へ移動させずに残しておくことです。先ほど加速がついた下半身についていかないように我慢します。
良いバッターはこの「捻転差」をしっかりと作っていることがわかると思います。
前半はここまでにしたいと思います。
後半は山川選手のもう一つの特徴でもある「バットの軌道」について解説していきたいと思いますので、またご覧ください。
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