愛すべき出会った人たち 4
彼は、Oふみおさんと言った。
わたしとは誕生日が一日違いだった。
背の高い人だった。
生まれつきの股関節変形症で歩く時に少しバランスが悪かった。
それでも、
瓦を運ぶ仕事を長年していた。
昔々は手作業で、一輪車で運んでいたらしい。
いわゆる肉体労働で、食事の時には、どんぶりでごはんを3杯は食べていたと話してくれた。
昼休みには、妻がしていた食堂の出前も手伝っていた、
とのどかな時代を思い出すように話してくれた。
姉さん女房のおかあちゃんのことが大好きだった。
息子が借金で家