二回試験について
75期の二回試験が終わりました。二回試験については研修所から情報が与えられず、不安に思うことも多かったので、何か役に立てばと思いまとめてみました。
二回試験のスケジュール
日程
75期の二回試験は、以下の日程で実施されました。
11月 9日(水) 刑事裁判
11月10日(木) 検 察
11月11日(金) 民事弁護
11月14日(月) 民事裁判
11月15日(火) 刑事弁護
試験時間
着席時間は9時45分でした。試験時間は、10時20分から17時45分までで、12時から13時までが朝食時間とされています。また、13時30分から17時30分までの間は途中退出をすることができます。17時45分に試験が終了し、監督員の指示により全員の筆記用具が鞄にしまわれた後、5分間の綴り込み時間が設けられています。
綴り込み時間とは、起案した答案用紙をページ番号順に並べ、表紙をつけて綴り紐で離散しないように結ぶための時間です。この綴り込みができていない答案は答案として認められず、一発アウトになるため注意が必要です。以前は試験時間内に綴り込みをすることとされていたため、紐が結べず不可となったケースがあったようですが、綴り込み時間が設けられたことにより、そのようなしょうもない不可事例は消滅したものと思います。
もっとも、綴り込み時間が設けられても、解答の一部が草稿用紙などに紛れているのに気が付かず、固結びをしてしまうケースなどは十分想定されますし、75期でも解答の一部を綴りそびれた人がいたという噂を聞きました。
もちものについて
・身分証明書
・答案起案用の筆記用具(黒インクのペン。ただし、消せるペンは除く。)
・草稿用の筆記用具(黒以外のペンやマーカーも可)
・お昼ご飯(おにぎりやウィダーなどが多い印象)
・1リットル以下の飲料2本まで
・時計(部屋に時計はなかったです。)
・その他身の回り品
防寒具、カイロ、薬、冷却シート、湿布、リップクリーム、ハンドクリーム、クッション等、ハンカチ、ティッシュペーパー、耳栓、拡大鏡等
飲み物は途中で買いに行くことができません。研修所内の自販機を利用することもできません。したがって、1日分の飲料は予め用意しておく必要があります。私は、ファミリーマートの1ℓのジャスミンティーと水筒に入れたホットコーヒーを持っていっていました。なお、1ℓ以下という制限は案外厳格なようで、1ℓを少し超えている飲料を持ち込んだ修習生は持ち込みを認められなかったという話を聞きました。
配布されるものについて
・六法(デイリー六法)
・記録
・解答用紙
・ふせん(青、黄それぞれ10枚くらい。おかわり可。)
・草稿用紙(3枚)
・検察講義案のコピー(略語表、罪名表、公訴事実の記載例の部分)
なお、即日起案や集合起案では自由に付箋を持ち込むことができましたが、二回試験ではそれができません。試験委員から付箋が配られることになっていますが、割と細いタイプの付箋なので、文字は一行書けるレベルと考えていた方がいいと思います。
試験会場について
アクセスについて
バスが運行されていますが、二回試験の期間中は混雑するため朝からストレスを感じたくない人は徒歩で向かうのもいいかと思います。徒歩の場合約25分かかりますが、11月なので気候としては散歩に適していますし、朝歩いておくことで血流が良くなりやる気が出てきた気がします。途中にセブンイレブンやファミリーマートがあるので、お昼ごはんや飲み物を買うのに便利です。駅のファミリーマートは品切れ状態なので、比較的商品が残っているのも徒歩の利点です。
部屋の温度について
11月なので、寒すぎるということはなかったです。もっとも、筆者は暑がりの方なので大丈夫でしたが、教室の前方と後方のドアと窓が開放されていたので、人によっては寒いと感じていたかもしれません。自分が座る席は初日に研修所に行くまでわからないので、窓やドアに近い席になる可能性も考えて、脱ぎ着がしやすいパーカーやカーディガンを持っていくと安心だと思います。
試験を受ける席について
二回試験は国家試験というわりに受験票が発行されないので、上述したように試験会場に行くまで自分の受験番号や席の位置がわかりません。研修所のクラスや実務修習の班などの既存のカテゴリーは使われず、完全にシャフッるされているようです。