ちょっとアニメが良過ぎたんで『撫物語 なでこドロー其ノ貮』をみんな観ないか?
(蛙๑╹ω╹๑ )<今期やってる物語シリーズの最新アニメ『撫物語』を観たんだけどさ、いつも通りのシャフトの物語シリーズのアニメ化だと思ってたら、なんか『なでこドロー其ノ貮』からなんか急にエモかったんだよな。
何でかな? って気になったから、もう一度観返してしてみたんだ。
今回はそんな話。
❑2話からオープニング曲『caramel ribbon cursetard』がお披露目
(蛙๑╹ω╹๑ )<直訳すると『キャラメルリボンの呪いの者』
『custard』かと思いきや、『curse:呪い』だった。
まあ、それはそう。
今回のヒロイン、千石撫子と言えば、初登場の『なでこスネーク』において同級生の男の子から好意を向けられ、それが同級生女子の好きな人だったがために男の子を振ったにも関わらず、当時流行していた『お呪い』を女の子にかけられ、実は振った男の子からも同じ『お呪い』をかけられ。二重の呪いを掛けられた被害者だったという過去がある。
そんな撫子は小学生の頃から遊び相手だった阿良々木暦(暦お兄ちゃん)に恋心を抱いていて、『なでこスネーク』の件で暦との再会。解呪を手伝ってもらう(命懸けで)が、暦には既に恋人がおり、撫子は恋の破綻を経て神様が封印されていたお札を阿良々木家から盗みだし、お札を飲みんだことで蛇神様になった。
阿良々木暦とその恋人の戦場ヶ原ひたぎを殺す(暦の周辺の人たちも)と決めていた(実際に暦は何度も瀕死にされた)が、詐欺師の貝木泥舟の口車に騙されて(騙されてあげて)自分の本当の夢であった漫画家になるために人へと回帰する。
被害者と加害者の両方を経て、ようやく、夢を追いかけるという普通の人らしい道を歩み始めるとんでもない経緯を持つヒロインである。
「漫画を描いて『神様』って呼ばれた人もいたよね。もったいないと思うならそうなればいいんだよね!」
と言った時の貝木との会話は泣ける。
呪い、呪われのエピソードに濃いのが千石撫子というキャラクター像の一側面だけれど、そんな撫子の歴代のOP曲は『恋愛サーキュレーション』と『もうそう♡えくすぷれす』の2曲。
◼︎恋愛サーキュレーション
◼︎もうそう❤︎えくすぷれす
歌詞やOPアニメを見比べば解るように作られているのだけれど、2曲は対の曲であり、『もうそう❤︎えくすぷれす』は『恋愛サーキュレーション』のアンサーソングになっている。
端的に表すなら、
「ふわふわした恋に恋する女の子が神様あの人と出会わせてくれてありがとう♡」を歌った曲と、
「どーせ手に入らない相手なら殺してでも奪いとっちゃおうかな❤︎」って歌った曲。
そして新たに設えられたOP曲『caramel ribbon cursetard』には、前2曲の歌詞や曲調がサンプリングされている。
呪われていた時も、呪っていた時も。
端的に表すなら、
「なんかいろいろ良い事も良くない事もあったけど君と手を繋いで前に進んで行こう」
って曲。
(蛙๑╹ω╹๑ )<実際、こっから千石撫子はびっくりするくらい活躍していく存在だから、ある意味では被害も加害も、千石撫子を形成するのに必要なプロセスだったのかも。
加害に関しては実際ボコボコにされたのは阿良々木暦と忍野忍と貝木泥舟の3人だけだしな。加害は加害だけれど吸血鬼と詐欺師ならまあ平気か。
ちなみに。
『キャラメルリボン』というのはバニラアイスとキャラメルがマーブル状になったものの事。
しかして、『キャラメル リボン カースタード』はホワイトな撫子とブラウンな撫子が混ざった、新しい呪いにかけられた撫子。
という事になる。
夢という名の現実を千石撫子が追い掛けているというのは、大変エモいよなぁ。
❑劇中もBGMが『恋愛サーキュレーション』と『もうそう❤︎えくすぷれす』のサンプリング
これは『なでこドロー其ノ壹』からだったのだけれど、アニメ本編のシリアスなシーンで使われるBGMが『恋愛サーキュレーション』と『もうそう❤︎えくすぷれす』がmixされたものになっている。
(蛙๑╹ω╹๑ )<BGMタイトルが大変気になる。早くOSTを発売してほしい。はよ。
さて置き。
撫子が描いた撫子の分身は逃げ出し1人は学校へ。
同級生に囲まれてキラキラしている媚撫子の姿を見た今撫子は言う。
この時には『恋愛サーキュレーション』のremixが流れている。
そして背後から忍野扇に声をかけられた撫子のカットからは『もうそう❤︎えくすぷれす』のremixが流れる。
(蛙๑╹ω╹๑ )<音楽の使い所と、キャラの描写と、セリフのマッチがパない。
音楽に言葉と同等の意味を持たせて、キャラクターと、キャラクターの心情両方にリンクするようになってる。
媚撫子には『恋愛サーキュレーション』の浮き足だった幼さと無邪気さを。
今撫子には『もうそう❤︎えくすぷれす』のリアリスティックでエゴな真実を。
BGMの使い方としてはスタンダードそのものだけれど、あまりに適当でその効果が相乗になっているんだろうな。
演出家の狙った通りなんじゃないかな。
(蛙*^ω^*)<「目が潰れそう」というワード。カエルにはひっかかるものがありますねぇ……。
❑やっぱり老倉育はイイ女なんだよ。
(蛙๑╹ω╹๑ )<そうして2人は今話で再会するんだよね。
撫子が阿良々木家に遊びに来ていた頃、老倉育も阿良々木家に保護されていた。
阿良々木家の面々には自分の家との差から嫉妬と憎悪を向けていた老倉育だけれど、千石撫子に対してはそうではなかった。
不仲でなければ他人に優しくする事も出来る老倉だけれど、失敗を繰り返してきた千石撫子とは今でもシンパシーがあるようで自分の身の上を知っている撫子とは自分の事を深掘った話もしてくれている。
なお老倉育は大学デビューも失敗している。
「けっきょく私は私のままだもの。グルグル回って元の場所におさまってるんじゃ何もしてないのと同じよね」
「学校に行けなくなったくらいでは、人生は終わらないわ」
「……そう、本当に終わらないの。ぜんぜん終わらないの、人生。これいつまで続くんだろ」
(蛙*;ω;*)<老倉育幸せになってくれぇ〜〜〜!!!!!!
そして幸せを享受できず自己破綻してほしい……。
(蛙๑╹ω╹๑ )<この後も老倉育が撫子にアドバイスしたり諭したり妥協点を教えてあげたりするの、良い。大変良い。
何か、心に抱えた負の感情がある。
というのは誰しもがそうで、それが当たり前の事で、それは物語シリーズに登場するヒロインズにも共通する事なのだけれど、そんな抱えたものの中でも「自分にはそれが出来なかった、得られなかった」という点で共通している2人がこうして再会してヘンテコな会話をして自分なりの道の進み方を示していくの、見ていてキツいものがある反面、キャラクターの成長が感じられて心にクるものがある。
つまりそれが視聴者にとっての感情の山場なんだろうな。
物語シリーズは人気アニメとして地位は既に盤石で、視聴者的には「まあ物語シリーズなら問題なく面白いんだろうな」という人気アニメ特有の安心感があるけれど。
過去に積み上げられたキャラクターのアイデンティティ(小説と、アニメそれぞれの)を寄せ合い、重ね合い、掛け合わせて魅力を引き立たせるの本当に凄い事だと思う。
アニメ化してさらに原作と、キャラクターの良さが増してる。
(蛙๑╹ω╹๑ )<それがカエルが感じたエモの正体なんじゃないかな。
物語シリーズお馴染みのパロディもたくさんあって楽しいし、
(蛙๑╹ω╹๑ )<「とんらん」だったらロマサガ2だったけどメリュジーヌがモデルで間違いなかろう。誘惑(混乱)使うし。
現実の風景、リアルな人の部位、シルエットだけのモブ。
などなど、シャフトらしい、物語シリーズらしい描写も健在。
クラスメイトがモブとして沢山出た事で物語シリーズにしては珍しくEDに声優の名前が沢山いた。
終物語の学級裁判以来の人数では?
(蛙๑╹ω╹๑ )<やはりか。
そんな蛇足の余談も込み込みで物語シリーズ(西尾維新作品)はカエルの生き甲斐の1つなワケだけれど。
(蛙*^ω^*)<いつになったら『りすか』はアニメ化するんや!?
しないか。
ほなしゃーないか。
女の子がカッターナイフで自分の手首や頚動脈切ったり舌噛んで血をドバドバ流して人殺す魔法少女ものはアニメにはできんか。
世には色んなダーク魔法少女ものが溢れとるがやっぱりすかはアカンか?
『まどか☆マギカ』なんていう最高にサイコな魔法少女もの作ったシャフトでも映像化無理か?
(蛙๑╹ω╹๑ )<いいや、カエルは諦めてないで。いつか観れると信じとる。
だから今は物語シリーズを観て生き抜くで。
そんな感じで。
オフ&モンスターシーズンも早くも3話が放送されたワケだけれど、今回は「うわぁ……なんかすごくエモいぃ……」と心にキたのでnoteにまとめてみました。
またそのうち書きます。
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それではまたᐕ)ノシ
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