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『響け!ユーフォニアム3』12話所感。あとユーフォの『涙』について

(蛙๑╹ω╹๑ )<こんにちは。カエルです。
今回も12話所感、気になった所をかいつまんで書いていきます。
今回は書きたい箇所をちょっとだけ絞ってみます。



❑オープニング無い???

コスモスの花言葉
白「優美」「美麗」「純潔」
赤「乙女の愛情」「乙女の調和」
ピンク「乙女の純潔」

(蛙๑╹ω╹๑ )<今回は放送の尺をフル活用してのエピソードでしたね〜。贅沢な使い方だ。
オープニングもエンディングもカットとは思い切ってる。


❑ソリスト

独唱あるいは独奏する人のこと。

音楽におけるソロ(イタリア語: solo)とは、単独の演奏者または歌唱者によって演奏または歌唱される楽曲や楽曲の部分、あるいは楽曲のなかで単独の演奏者・歌唱者によって演奏・歌唱される独立したパートを示す用語である。

日本語では楽器演奏の場合は「独奏」、歌唱の場合を「独唱」、担当者をソリスト、独奏者、独唱者と呼ぶ。

Wikipedia

ソロパートを演奏する人のことをソリスト。ソロを担当する人の複数形がソリ。

(蛙๑╹ω╹๑ )<いよいよ全国大会前のオーディションと、久美子と真由のソリ再オーディションて事で、激ヤバ回でしたね。

□ソリ絶対吹く!

視聴者が初めて見る久美子と真由の直接対決であり、極端に演奏シーンが少なかった3期での大きな見せ場。

(蛙*^ω^*)<視聴者の心、まんまと弄ばれてます。


❑かなでたゃ……

コンクールメンバーに選ばれなかった久石奏。
選ばれなかった事は残念だけれど、それでも久美子がソリ吹ければって思ってそう。

3期では特に 奏 ⥂ 久美子 で奏からの矢印がデカく描かれてたし。
三年生/部長になって、黒江真由というメンタルストレスまで抱えて苦労していた久美子の姿をずっと傍で見ていた奏は、久美子が報われる姿を望んでいるハズ。


❑ゾイ!(今週のベストショット)

(๑و•̀ω•́)و✧頑張るゾイ!!


❑「子供ってすごい とな」

(蛙๑╹ω╹๑ )<美知恵先生優しい。好き。



❑久美麗過激派黒江真由

「高坂さんとソリ吹きたいよね?」

(蛙๑╹ω╹๑ )<久美子×麗奈 推しなんだと思ってたけどなー。そんな事なかったかぁ笑

黒江真由は黒江真由で過去の経験があった訳だけれど、12話までで描かれた黒江真由の姿だけで彼女を評価するなら、「事なかれ主義の卓越者」て事になると思う。

事なかれ主義とは、物事に対し波風が立たないように対応することを言う。 事なかれ主義の人は喧嘩ごとを嫌い、何よりも平穏なことを優先する傾向にある。

正直、もっと深い深いものを抱えているのかな? って思ってたけど。
高校3年生が抱えているもののリアル、と思うとこれくらいの浅さが妥当か。
それとも、「やっぱ久美子は性格悪い」と言われる主人公へのアンチテーゼとしてのキャラクターだからか。

「アンチテーゼ」とは哲学の用語で、ある理論などを否定するために出される反対の理論のこと。



❑ドキッ とする演出


(蛙๑╹ω╹๑ )<この一瞬のシーン、「ドキッ」っとしなかった? カエルはした。

演出の妙だと思う。

「大きな音がするハズの描写で暗転するカット」
って、恐らく投身自殺のような『死』を連想させるのだと思う。
だからドキリとする。

こういう演出テクニックって名前があるのかな。ありそう。
『チェーホフの銃』みたいな。

チェーホフの銃(英語: Chekhov's gun)とは、小説や劇作におけるテクニック・ルールの1つ。
ストーリーの早い段階で物語に導入された要素について、後段になってからその意味なり重要性を明らかにする文学の技法。
伏線の手法のひとつと解釈されるが、この概念は「ストーリーには無用の要素を盛り込んではいけない」という意味であるとも解釈できる。

Wikipedia

(蛙๑╹ω╹๑ )<「映された銃は使われなくてはいけない」ってやつ。



❑合奏過激派黒江真由

(蛙๑╹ω╹๑ )<卓越者 黒江真由の研鑽シーンが初めて描かれた。
意図してこういうシーンを描かなかったからこそ、黒江真由には感情移入しづらかったのだろうな、と。
演奏が上手いだけの有名校から転校してきた嫌な性質のキャラクター、を見事に演出されてた。

率直な感想なのだけれど、アニメだけ観て黒江真由好きになる人は少数派なのでは?
黒江真由が表紙に描かれたユーフォの原作新刊発売されるけど大丈夫そ?



❑涙。

(蛙๑╹ω╹๑ )<今回のnoteで書きたかったテーマ。

「上手くなりたい上手くなりたい上手くなりたい!!」

(蛙๑╹ω╹๑ )<皆さんご周知の通り『ユーフォ シリーズ』ではキャラクターの心情が激しく揺れる事が多い。
必然、揺れ動いた先に涙があるのだけれど、その『涙』の描かれ方が、多彩で美しい。

誰かの為に悔しがったり。
後悔や安堵だったり。
理想と現実に打ちひしがれたり。
穿たない真っ直ぐな言葉に応えたり。

1期 11話
2期 4話
『リズと青い鳥』より
「見たら末代まで呪われるよ」 2期 10話
12話より


また、大人組の涙腺が緩む描写もあり、12話では滝先生まで目頭を熱くさせている。

「私もまだまだ未熟ですね」


厳格で、優しくて、熱い。美知恵先生は割とよく泣く。
このシーンできっと美知恵先生は「子供ってすごい」って思ってる。
伏線回収早い。チェーホフの銃。


そして、久石奏の涙。

もしかしたら、12話では久石奏に泣かされた人の方が多いのではなかろうか? というくらいに真っ直ぐな、久美子へ向けられた感情の涙。

「私だって、最後に久美子先輩と吹きたかった」

この、下唇噛む感じ。
悔しさが滲み出てる。

12話冒頭、コンクールメンバーに落選した時の表情が、この涙に活きている。

久石奏は、久美子先輩と一緒に、黄前久美子 最後の吹奏楽コンクールに出たかったのだ。

ただ久美子の横で、合奏できればそれで良かったのだ。

吹奏楽コンクール全国金賞という久美子の夢を、横で支える事が出来たなら、それで本望だった。

黒江真由がどうとか、本当はどうでもよくて。
久美子がソリを吹いていて。
その隣で自分がユーフォニアムを吹いている。
そんなコンクールを迎えたかったのだ。
それが一つも実現しなくて。死ぬほど悔しいのだ。

そして、黒江真由がずっと言い続けていたのは、こういう事だったのだろう。

黒江真由は、久石奏の夢を奪ったのだ。

そしてそれを選んだのは久美子自身だ。


残酷なストーリー過ぎて我々視聴者は別の涙が流れそう。



□久美子「麗奈はきっと聴き分けるって」

足音でもう解ってたんだろうな、って、初見で麗奈の反応観て思ってた。

3年間、吹奏楽部だけじゃなくて登下校も一緒だったもんね。分かるよそれは。
どんな演奏か。どんな足音か。どんな性格か。

「後悔 してるの?」
「やっぱり久美子は性格悪い」

久美子の言葉に泣きながら笑みが浮かんで、言葉にしてまた泣いちゃう感じ。
こんな作画どうやったら描けんの。


演奏の実力が拮抗していて。
どちらの音が久美子かも判っていて。

それでも、2人だけの『特別』を選んでくれたこと。

「私はそれが何より嬉しい」

「最後は麗奈と吹きたかった」


(蛙๑╹ω╹๑ )<良過ぎる……。

こんなに強い高校生、絶対にいないだろう。
って気持ちと、
こんなに現実感のあるキャラクターもうリアルだろ。
って気持ちの2つがある。

久美子が麗奈からソリストに選ばれなかった時、それでも一歩前に進んで部長として振る舞えたのは、久美子が色んな人やものに影響を受けて3年間成長してきたからだと思っていて、それを象徴するように、あすか先輩からもらった『響け!ユーフォニアム』が流れてたのがそれらをよく表していたと思う。


ソリストに選ばれなかった時、奏に泣かれた時、それでも泣かなかった久美子が、麗奈の前でだけ本心を吐露して涙を流すのが、京都アニメーションが描く『響け!ユーフォニアム』という作品なんだなって。

涙を描かないカットですら、涙を引き立たせる。

多彩で美しいと思う。




❑エンディングも無し!

(蛙๑╹ω╹๑ )<12話はエンディングもカットでしたが、最後のカットのコレ↑はオープニング映像のラストのコレ↓を逆再生で描いたものですね。


良い演出だ。


そして、次の曲が始まるのです。


(蛙๑╹ω╹๑ )<来週は13話。最終回という事で、コンクール自由曲の『一年ひととせの詩』がフル尺(7分くらい?)で演奏シーンとして描かれるって信じているのだけれど。

期待して座して待つしかない。


❑いつもの眼鏡

白眼鏡ちょっと浮いてない?

最後にいつもの眼鏡ですけど笑
12話は白とブラウンでした。真面目な場面でブラウンというのは間違いない。
最終話もチェックします笑


(蛙๑╹ω╹๑ )<そんな感じの12話所感でした。
書きたいシーンは山ほどあるけど、書くべきはこんな感じだと思いました。
いつもより少し短めのnoteになりました。

前回noteもたくさん読んでいただき、♡もありがとうございます。


アニメ版は原作からのストーリー改変があったので、原作組ですらどう着地するのか分からなくなっていると思います。
結末は原作通りだとは思いますが……。

これだけの人気作品で重要な箇所を変更する提案と決断は本当にすごいと思います。
それでいて、客観的に「良い」と感じられるものになっているのだからまた凄い。

同じ京都アニメーションの作品、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』でも、登場キャラクター。キャラクターの特徴、性格、物語の結末は原作と大きく異なっています。

しかしそれでも賞賛される作品になり、原作と違う良さだと評価されました。

きっと、それが今回も観れるのだと確信しています。

最終話のnoteも書きますので、良かったらまた覗いてみてください。

(蛙๑╹ω╹๑ )<よろしくお願いします。それではまた。

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