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いっしょに暮らすほど募る葛藤みたいな

わが家には、2匹のネコがいます。
べっ甲のレヴィとシロ茶のコタです。

元野良と保護ネコのふたり、じっと窓の向こうを眺めていることがあって。
ちょうどキャットタワーの半ばから見ると、目が合う高さにある木の枝先に文鳥だったりがとまっていたり。
さすがスズメじゃないあたり「田舎だなあ」なんて思ってしまうんですが。
自然あふるる、ってほどじゃないけれど近所を歩くだけで野っ原だったり、こじんまりと雑木林みたいなのもあって、そういうのを見ちゃうとね。

本気で走りまわったら、さぞ気持ちがいいことだろうと思ってしまうわけ。

せいぜい10メートルとれるかどうかが、わが家の最大MAX値。
秒かからないですよ、そんなの。
それでも全力で、じゃらしを追いかけて走って。
心苦しくなることがあるんです、そんなぽっちの距離しかコタは知らない。
もっと走り続けることができる世界を知ってるレヴィは尚更そう。
家の中に閉じ込められて恨んじゃないだろうか。
それを知るすべはなくて、ごろごろ喉を鳴らしてるなんて希薄な論拠で。

家猫なら20年を越えるなんて寿命だって、野良に暮らせば3年くらい。
ただ、長く生かせば幸せかなんてのは世のジジババに聞いたとて答えなんか出ないだろうに、まして共通の言語もないんじゃ確認しようがなくない?
そんな思いが頭を巡って、困ってしまうことがあります。

考えても答えは出ないので、なるべく過ごしやすく心地よく。
せめて少しでもそうあるように工夫しながら、いっしょに暮らしています。

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