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AP4(アジア太平洋パートナー国)という謎の集まりについて

素人にしてはまあまあ世界情勢に精通している方だと思っているけれど、この報道を見るまで「AP4」なるワードを筆者は知らなかった・・・

相変わらずマニアックすぎて誰も読まんだろうが(^^;、AP4なるものについてここにまとめておく。

AP4(アジア太平洋パートナー国)とは?

上記記事によると、日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランドの集りを示すそうである・・・

日韓豪NZ4か国はAP4(アジア太平洋パートナー国)と呼ばれ、昨年6月に初の首脳会談を行うなど、関係を深めている。

上記記事より

外務省HPによると、初会合が2022年6月、そのルーツは調べた範囲内ではよく分からなかった・・・

岸田政権の発案というよりも、安倍政権以来続く「自由で開かれたインド太平洋」戦略の一環と考えておいた方がよさそうである。

AP4の狙い:何かいいことあるの?

日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドとは、一見奇妙な組み合わせである。その意味を考察してみたい。

この中で日本にとって最も重要なのは、オーストラリアである。日米豪印クアッドのメンバーであり、準同盟国化が進むパートナーである。オーストラリアは中国との関係が悪化する一方で、日本に接近してきている。まさに相思相愛。

個人的にも、水素エネルギーを巡っての関連性や、21世紀最大の成長市場・東南アジア(ASEAN)を南北に挟む「縦の軸(南北の軸)」であることなどから、オーストラリアとの関係性が重層化することには大賛成である。

AP4に狙いがあるとするならば、日豪の「縦の軸(南北の軸)」を中核として、中国の方にフラフラと寄ろうとする韓国やニュージーランドをつなぎ止めておくための「碇の役割」が一つだと思われる。

日本の世界戦略という観点から考えれば、クアッドの補助的機構となるだろうか。このようにマップ化してみれば明らかである。


日本の世界戦略にとって、正直、韓国やニュージーランドの重要性は高くない。それでも、米中デカップリングという「チーム分け」が進行する運命が避けられぬ今、仲間は多い方がいい(・・・というより、あからさまな敵を増やさないほうが良い)。

AP4自体は、それほど重要な枠組みではないだろうけど、TPPと同じくアメリカ抜きで日本が主導しているグループが少しでも増えるのは良い流れだと思う。

自由で開かれたインド太平洋戦略を補助する枠組み
①QUAD:日米豪印
②TPP(CPTPP):日本+環太平洋諸国(米国除く)
③IPEF:インド太平洋経済枠組み(日米豪印+環太平洋諸国)
④CHIP4:日米台韓の半導体同盟
⑤PBP:青い太平洋のパートナー(日米英豪NZ)
⑥AP4:日豪韓NZ(米国除く)←NEW!



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