G7貿易相会合において、カナダのエング国際貿易相が読売新聞に寄稿したという記事が興味深かったので、取り上げてみる。
「日本はカナダの戦略において際だった存在である」
日本にとって、カナダはG7メンバーの仲間であり、TPPのメンバーでもあることから、重要な国であることは間違いない。
しかしながら、アメリカ(日米同盟)、イギリス(日英準同盟)、オーストラリア(QUAD)、インド(QUAD)に比べたら、やや重要度は下がる。トルドー首相が安倍晋三元首相の葬儀をドタキャンしたこともまずまず記憶に新しい。
けれども、このエング国際貿易相の寄稿は、カナダ経済界が日本をどう見ているかということが垣間見えて、大変興味深い。特に言及されているのは、「クリーンエネルギー」「デジタル産業」そして「量子計算」の分野である。
混迷する世界情勢において、日加の友好深化は歓迎すべきことである。
とくに、21世紀後半の鍵となる「次の超大国・インド」とカナダの関係悪化が続く昨今において、両国との友好関係を持つ日本が果たす役割は大きいかも知れない。
(画像は写真ACから引用しています)