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石破首相による日本・インドネシア首脳会談【ガキの使いでちょうどいい】

石破首相のインドネシア訪問に伴い、日・インドネシア首脳会談が開催された。中身をみていくまえに、まずはインドネシアがどういう国か、おさらいしておこう。


インドネシアとは

インドネシアは人口約2億7千万人で、世界第4位となる東南アジアの大国である。イスラム教徒が多い。

インドネシアの独立には、旧日本兵も多大な貢献をしていることから、親日的な側面もある。デヴィ夫人もインドネシア大統領の第3夫人であった。

けれども、親日ムーブ一辺倒というわけではないのがこの国の厄介なところである。高速鉄道建設に日本の新幹線方式を採用するという約束を反故にされたこともあり、信用のならない国でもある

他方で、拿捕した中国の船を、大統領がコーヒー飲みながら爆破するというようなファンキーなこともする。

基本的には、親日・親中というよりは、独自外交の国と言えるであろう。

ただ、21世紀の成長センターとみなされるインド~東南アジア地域における大国であることから、日本にとっても重要性は変わらない

日・インドネシア首脳会談の成果

私が注目したのは、「自由で開かれたインド太平洋」というワードが入るのかどうか、というただ一点である。

「自由で開かれたインド太平洋戦略」は、21世紀の日本にとっての生命線となるべき外交戦略だと思っている。安倍氏が発案し、世界に広めた。反安倍の急先鋒であった石破氏が、安倍カラーを残すのかどうか、注目したのである。

外務省のHPをみてみよう。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea2/id/pageit_000001_00006.html


冒頭、プラボウォ大統領から、今般の訪問を歓迎する旨述べたのに対し、石破総理大臣から訪問でき嬉しい、大変暖かい歓迎に感謝する旨述べました。続けて、石破総理大臣は、世界中が平和的な方向に向かうよう、世界最大のムスリム人口を有するインドネシアとの協力を重視している旨述べました。これに対し、プラボウォ大統領は、両国の包括的・戦略的パートナーシップを一層強化すべく、様々な分野での協力を具体化していきたい旨述べました。

二国間関係に関し、主に以下の5つの分野で協力を深化することで一致しました。

安全保障分野では、両首脳は、本年中に外務・防衛閣僚会合「2+2」開催することで合意するとともに、両国防衛大臣間で、防衛装備品・技術協力を含む両国の海洋安全保障について防衛実務者間 の協議を立ち上げることで一致したことを歓迎しました。また、両首脳は、OSA(政府安全保障能力強化支援)に関し、インドネシア海軍向け高速警備艇の供与についての交換公文の署名を歓迎しました。加えて、両首脳は、防衛協力の要諦は人と人とのつながりとの認識の下、防衛大学校への留学生受入れや佐官級交流を通じた人的ネットワーク形成の重要性を確認しました。

経済分野では、石破総理大臣から、インドネシアの経済発展を後押ししていきたい旨述べました。両首脳は、エネルギー安全保障の確保と多様な道筋による脱炭素化に向けて、資源・インフラ協力の推進を確認するとともに、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想下のムアララボ地熱発電事業へのJBIC等による協調融資の合意を歓迎しました。

防災分野について、石破総理大臣は、両国とも災害多発国であることを念頭に、日本の知見を活かし、インドネシアにおける国土強靱化を実現するべく、これからも支援していく旨述べ、プラボウォ大統領から謝意が示されました。

プラボウォ大統領が貧困対策・栄養事情改善の一環で進める給食の普及について、石破総理大臣から、日本の経験を踏まえ、専門家派遣や政府関係者への研修などを通じて貢献したい旨述べたところ、プラボウォ大統領は謝意を示しました。また、両首脳は、食糧問題について議論し、漁業・農業振興への協力の推進で一致しました。

また、両首脳は、人材育成の重要性を強調し、双方向の往来を強化することで一致しました。

また、両首脳は、地域・国際情勢についても意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。

その上で、両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」や「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」の実現を通じ、世界を協調に導くべく、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化することの重要性を確認し、引き続き連携していくことで一致しました

また、インドネシアのOECD加盟プロセスに関し、石破総理大臣から、日本は基本的な価値や原則を共有するインドネシアのOECD加盟を重視しており、プロセスの進展を積極的に支援することを表明しました。

最後に、石破総理大臣からプラボウォ大統領を本年中に訪日招待する考えを伝え、プラボウォ大統領から招待に感謝する、訪日を楽しみにしている旨述べました。

外務省HPから

とりあえず、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」というワードが入っていた。良かった、良かった!

もう、戦略なき石破氏には、独自カラーなんか出してもらわなくていいよ。ガキの使いレベルで十分です。FOIPや法の支配に基づく国際秩序という言葉を、唱えているだけでいい

このワードが入るかどうかが日本の生命線であるにも関わらず、日本のマスメディアは、「給食の普及に貢献」なんていうしょうもない見出しをつけているのには閉口する。

まあ、最低限のお使いはできて、良かった良かった!!

その後、日本・アメリカ・フィリピンの三か国首脳会談をオンラインで実施しているが、そこにおいてもキーワードへの言及があった。

3カ国首脳のオンライン会談について、石破首相は「東南アジア地域が、インド太平洋地域の要の場所に位置している、この地域が経済発展の成長センターであり、重要性は今後さらに増すと考えている」と述べた。

今回の会談について「法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋の実現に努力する」と述べた。

上記記事より引用

いや~とりあえず、ガキの使いはできて良かった良かった!!


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