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過去の株価暴落に学ぶ

株価が暴落するとき、その恐怖心たるや凄まじいものがある。先の見えない暗闇の中を、ジェットコースターで落ちていっているような気分だ。

けれども、その暗闇にわずかながらに明かりを灯すことができる・・・それは、過去の株の暴落に対する研究だ。

株価はそもそも数年に一度大暴落をするものである。その暴落は永遠には続かない。過去の暴落で、株価はこういう動きをしていた、という知識があれば、暴落に対してもある程度の見通しを持って臨むことができる。

そういうことで、当note記事では、過去にリーマンショックやコロナショックの分析を行ってきた。


これら以外の局面も分析したいと思っていたところ、ちょうど、株価の「暴落局面」の研究関連で、とても良い記事を目にしたので、後学のためにここに書きとどめておく。

詳しくは、上記「かぶまど」の記事をごらんください。

4つの日経平均暴落局面を学ぶ

上記「かぶまど」の記事では、4つの株価の暴落局面の詳細が記されている。ごく簡単に、エッセンスのみをまとめる。

①チャイナショック(2015年6月)

8月18日から26日にかけて、マイナス14.2%の下落。20500円水準から18000円水準まで下落。その後もジワジワと下値を探り、9月末ごろに17000円まで下落し、その後上昇トレンドに転じている。

マクロ的にはアベノミクスまっさかりで、民主党時代からは想像もできない20000円台を突破したところという過熱感もあった。

②ギリシャショック(2010年)

2010年4月27日に11,212円を付けたのを最後に、6月9日に9,439円まで下落。約1か月の間に15.8%下落した。

2010年といえば日本も暗黒時代・・・年越し派遣村などが話題になった時期であり、全体の景況感は悪かった。リーマンショックの傷からわずかながらに立ち直ろうとしていた矢先の出来事だった。

ちなみに、バブル後最安値は2009年3月10日の7054円。


③ライブドアショック(2006年1月)

ライブドアの強制捜査と、マネックス証券によるライブドアの信用担保能力をゼロとするという発表があったことで、1月17日・18日の2日間で、日経平均株価はマイナス5.7%下落した。16500円付近から15000円付近まで下落。

当時は大騒ぎだったと思うけれど、いま振り返れば株価はこのあと急反発して、16500円水準を二度抜けている。

マクロ的には「いざなみ景気」により、ジワジワと株価は登り局面での出来事であった。

④東日本大震災

2011年3月11日~15日にかけて、地震及び福島第一原発の事故によって、10400円水準から8605円まで下落。

今から見てみれば、下落局面は短く、その後もみ合いながらも上昇、5月お及び7月には10000円水準まで株価は戻している。

マクロ的には、民主党政権下のデフレ経済まっさかりで、低値ボックス圏で株価が推移している局面であった。

まとめ

①チャイナショック(2015年)
下落期間:8日間ほど
その後:1か月ほど下値を切り下げたのちに反転
マクロ:アベノミクス真っ盛りでやや過熱感あり

②ギリシャショック(2010年)
下落期間:一か月ほど
その後:その後も数か月下値を切り下げ続ける
マクロ:景況感最悪

③ライブドアショック(2006年)
下落期間:狭義には2日間ほど
その後:すぐに反転
マクロ:景況感良好

④東日本大震災(2011年)
下落期間:狭義には2日間ほど
その後:すぐに半値は戻す
マクロ:景況感最悪

というわけで、ここにITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなどを加えると、21世紀に入ってからでも少なくとも7回は急落局面があることとなり、いずれも株価は下げ続けたわけではない。

これを知っているだけでも、株価暴落時のひとつの指針にはなるのではなかろうか?

(画像は写真ACから引用しています)


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