ゾンビ初心者用 ゾンビ歴史変遷
初めまして、ナノカラーの川端(@nanocolorkwbt)です。
「好きなものは何ですか?」の質問に、僕が真っ先に答えるのがゾンビです。これほど愛情、畏怖、憂いを同時に感じるコンテンツが思い当たりません。
ホラーとして一時代を築き、その後B級ホラーと呼ばれ衰退し、近年再びホラーコンテンツとして蘇ったゾンビの歴史は、マーケティング観点からも興味深いです。
ですが一般的にゾンビについて詳しく知られていない事が多く非常に勿体ない…
そこで、ゾンビ誕生から時代によって変わる特徴、時代ごとの競合、興行収入を分析しつつ、ホラー映画市場の主な作品を紹介しつつ歴史を紐解き、少しでも多くの人にゾンビの素晴らしさをお伝えできればと思います。
ゾンビについて知ろう
■ゾンビの定義
『なんらかの作用により死体のまま蘇った人間の総称』(引用:wikipedia)
これがゾンビの定義とされていますが、1996年発売のバイオハザードというゲームではゾンビ犬と呼ばれる生物が登場し人間以外のにも使用されるケースも登場します。
■日本でのゾンビの認知
東京ディズニーランドのハロウィンイベント開催や、USJのホラーナイトの報道やCMにもゾンビが映し出され、ゾンビの造形が一般的に認知されていったかと思います。
■ゾンビの検索ボリュームの推移
日本では2011年1月から検索ボリュームが一気に上がり以降上昇推移しています。ハロウィンの影響によりゾンビメイクなど、ゾンビへの関心度が高まった事が背景にあります。
■1982年 世界ではゾンビダンスが大流行
マイケルジャクソンがスリラーというアルバムを発表し、MVではホラー映画さながらのクオリティ高い造形とかっこいいダンスが一躍有名になります。(このアルバムは史上最も売れたアルバムです)
■ゾンビの特徴
ゾンビ造形は上記の様な特徴を誰もが思い浮かべるかと思います。しかしゾンビは映画や作品によって設定は大きく異なります。
■ゾンビの3つのタイプ
大きく3タイプに分かれます。しかしが上記だけで定義するとエクソシスト(取り憑かれ凶暴になる)もゾンビ映画にカテゴライズされることになりかねません。
■ゾンビとその他怪物の違いは非常に曖昧
感染の有無
噛まれたり体液がはいると感染する、というのがゾンビの特徴とも言えます。一部の特殊な免疫保有者を除き、感染してパンデミックを起こしてしまいます。
集団性
感染することから、ゾンビは主に集団で登場します。たった1人のゾンビにフォーカスした作品も例外的にありますが、基本的に集団です。
最終的には見た人の判断
ただ作品、監督、そして視聴者によって境界線が非常に曖昧ですので、見た人がゾンビと思えばゾンビです。
年代毎の公開映画本数とホラー映画/ゾンビ映画の推移
(※wikiで掲載されているホラー映画/ゾンビ映画/公開映画数をもとにしています)
こう見ると公開映画数は年々伸びています。そして全体よゾンビ映画数、率は2000年代、次点で1990年代が高くなっています。そして、母数の少ない80年代はホラー映画及びゾンビ映画が一般的に目に触れる機会は非常に高かった時代ということがうかがえますね。
各年代のホラー映画、及びゾンビ映画界に何があったのか?
その歴史を紐解くために、1930年代からその歴史、作品、同年代の特徴、興行収入、などを見つつ、ゾンビ界の歴史を紐解いていきましょう!
1932年 映画界にデビュー
恐怖城(ビデオ化名『ホワイトゾンビ』)
僕は見たことがないのですが、「恐怖城」(ビデオ化名『ホワイトゾンビ』)という作品がゾンビのデビュー作の様です。調べるとこの映画では、ゾンビが人を襲ったり、噛まれたり人を食べたりする事もないそうですが、ゾンビという言葉を使った映画はこの作品が初めてだそうです。奴隷として扱われていた様ですね。
1968年 死人が蘇り人を襲うシステムが誕生
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
死体が蘇るという元来のゾンビシステムに、吸血鬼に血を吸われると吸血鬼化するという感染ルールを組み合わせたのがこの作品。
監督はご存知、ジョージAロメロです。今では当たり前の噛んだ相手がゾンビ化するシステムはこの時に誕生し、その後何十年も受け継がれています。
といった、ゾンビ映画と聞いてパッと思いつくシーンはほぼこの映画が元祖です。この時代のホラー映画は今の様に多種多様ではない為、このシステムは非常に画期的でセンセーショナルだったと思います。
北米興行収入TOP10位り!
なんとこの年の興行収入TOP10入りを果たしています。あの名作「猿の惑星」の次点という事からもどれほど衝撃的な作品だったかと理解できます!これはぜひ次回作にも期待できますね。
1978年 さらにゾンビが認知される
ドーン・オブ・ザ・デッド(邦題@ゾンビ)
余談ですが僕はこの作品と同い年です。監督は前作で「死んだ人間を蘇らせ感染させる設定」を作ったジョージAロメロ。この作品からゾンビがムシャムシャと人間を食べるシーンが増え「あ、ゾンビって人を襲って食べるんだ」という認識が定着します。この時はカラーになっているので顔色の悪さも伝わりやすいですね。あと、ゾンビの目にも表情がうかがえ、悲しきモンスター感が溢れていますね。
北米興行収入 第8位に!
日本では?
僕の生まれた年という事もあり、日本での興行収入ランキングも見てみましょう!日本ではスターウォーズや未知との遭遇、007や死亡遊戯、スーパーマンなど映画史にも残る作品のオンパレードですが、ゾンビのランクインはならず…(ジョントラボルタが日米で2作品ランキング入りしているのもすごいですね。)
70年代のホラー映画
ちなみに70年代のホラー映画にはなかなか素晴らしい作品が多く驚きです!
1981年 悪魔系ゾンビ
死霊のはらわた
あのスパイダーマンの監督でもあるサム・ライミが監督の『死霊のはらわた』がついに登場。ゾンビと位置づけしてよいか迷いましたが、作中で首元に襲いかかるシーンがあり、ゾンビっぽいのでゾンビ亜種として位置づけしました。
今作は僕が生まれて初めて見たホラー映画で、時代はどんどんスプラッター系の残虐メインの映画が流行り始めます。そしてゾンビ映画はどんどんと衰退していきます。
1987年に死霊のはらわたⅡが公開され、2013年にリメイク、2015年に死霊のはらわたリターンズというTVシリーズとして復活します。この死霊のはらわた/死霊のはらわたⅡ/キャプテン・スーパーマーケットはカルト3部作と呼ばれるほどの伝説(らしいです)
レイダースがダントツ1位の81年。残念ながらホラー映画のランクインも果たせておりません。
81年のホラー映画
13日の金曜日はジェイソンがずっと人を殺害する映画だと認識されている人が多い様ですが、実は1ではジェイソンの母親が主役です。本格的に殺人鬼の主役の座におどりでたのはPART2からです。ジェイソンだけではなくハロウィン(マイケル・マイヤーズ)といった無言殺害キャラも確立され始めました時代でもあります。参考までに
1985年 様々な可能性を見せつけたゾンビ
霊幻道士
死んだ人間が蘇るという定義ではキョンシーもゾンビです。この頃の僕は休み時間の全てをキョンシー役に費やした記憶があります。お札を貼ったり、息を止めたりなど、対処法が様々あり、カッコいいカンフーや可愛い女の子(テンテン)は僕の心を鷲掴みにしました。
バタリアン
この映画の一番の特徴は、68年に公開されたジョージAロメロ監督のナイト・オブ・ザ・リビングデッドのオマージュシーンが随所に散りばめられています。作中のゾンビは人間の脳みそが大好物。しかし恐怖的な要素は少なく、画像のゾンビ(オバンバ)が登場した際、僕は爆笑した思い出があります。
死霊のえじき
もはや誰もが知るジョージAロメロ監督で原題はデイ・オブ・ザ・デッド。1.Night→2.Down→3.Dayという流れでのゾンビ3部作のトリをつとめている今作。
画像のゾンビ(バブ)は人間とコミュニケーションがとれます。というか、博士との絆も生まれ人間の真似をしたり、なんだか人間の形状をしたペットの様ですね。
このシーンがとても記憶に残ってます。
デモンズ
こちらはイタリア製ゾンビ映画です。ヨーロッパ流にゾンビを調理すると宗教的な要素(悪魔や呪い)が増えるんですかね。集団性・感染性などから僕としてはゾンビとして位置付けてます。続編も出ているようですね。
今でもたまに見たくなる様なすごい作品ばかりが勢揃い。この年にはホラーというジャンルの映画すら入賞していません。
この年代からゾンビ映画は多様性を見いだし、特殊メイクの技術も目覚ましい進化を見せましたが、正統派ゾンビクリエイターのジョージAロメロ監督の死霊のえじきは同年代のゾンビ系映画に圧倒的な差を見せつけられるという悲しい時代になり、この時を境にゾンビ映画は一気に衰退します。(89年のペット・セマタリーはとても好きです)
代表作が見当たらない90年代
初代バイオハザード
映画ではないですが、バイオハザードが発売されたのが1996年です。ノソノソ歩くゾンビですが、カメラアングルや音楽、操作性、カメラアングルなどあの手この手で怖がらせてくるゲームです。特にこの見返りゾンビは有名ですね。「かゆ…うま…」というメモからすると、感染すると痒みがでる事がうかがえますね。
90年代のゾンビ映画は
いろいろ調べたのですが、僕が見た記憶のあるゾンビ映画が全くなかったです。何より僕自身が少年から青年に成長し、本格的に大人向け映画も楽しめる様になり、逆にゾンビ映画の楽しみ方が分からなくなったというのも相まって世間と同様、ゾンビ熱は一気に終息しました。
90年代はホラー映画が躍進した時代
90年代はバイオハザードの発売もそうですが、映画界ではシックスセンス(おばけ)や羊たちの沈黙(頭のいい殺人鬼)、ブレアウィッチプロジェクト(リアリティ)、IT(ピエロ)、リング(呪い)などホラー映画が台頭し始め、この頃からネットで噂の!という表現も生まれ始めました。ブレアウィッチプロジェクトが画期的な演出(POV)でブレイクしたのも、まさに時代の変化を象徴しています。
2002年 ゾンビが生まれ変わる
28日後
「トレインスポッティング」や「普通じゃない」のダニーボイル監督の作品。(この2作品のユアンマクレガーはカッコ良かった)
死んだ人間が蘇るというかつての方程式ではなく、感染するとめちゃくちゃ凶暴になるという設定で、これはゾンビ映画と設定していいのか迷いましたが、集団というルールではゾンビに該当すると考えました。(調べるとSFホラーというジャンルなのでOKに)
めちゃくちゃダッシュで走ってくる彼らは今までゾンビ映画では感じた事のない恐怖です。かつての僕は「あんなノソノソ歩くやつらなんて俺なら余裕で避けられるっしょ」的な感情を抱いていましたが、この映画では倒すというより、真っ先に逃げなくてはならない、という緊迫した恐怖が蔓延しています。
※廃墟のイギリスの街とジョン・マーフィーが手掛ける音楽がとてもカッコよく、僕の大好きな映画です。
バイオハザード
この作品はゲームから映画化され、続編も次々ヒット連発しています。ゲームでも同様、バイオハザードのゾンビは走りません。そして個人的にバイオハザードというゲーム愛が強すぎたのか、ゲームとの違いばかりに気を取られてしまい冷静な評価ができなかった作品です。
興行収入ランクインはできず…この年は圧倒的にお金がかかった超大作まみれの年ですねw(個人的にM・ナイト・シャマラン監督のサインがホラー映画としてランクインしているのが嬉しいところです。)
2004年 あの名作がリメイクされる
ジョージAロメロ監督のドーンオブザデッドがリメイクとして登場。しかもこの名前でのゾンビ映画の作中でゾンビが走り出します。28日後のゾンビはいわば亜種です。しかしドーン・オブ・ザ・デッドというタイトルのゾンビは正統派を意味するはず。この時、ゾンビの定義を変えてしまったのがこの作品。一癖も二癖もありそうなメンツがショッピングモールに逃げ込むという設定は原作と同じですが、主人公が男性→女性(主演:サラポーリー)に変更されている点や、その他内容は原作と大きく異なります。
冒頭10分でどれだけ急激にパンデミックが発生したのかが、スリリングに描かれ絶望感に浸る主人公への感情移入がスムーズに行えます。
ロメロ監督の作品は、基本的にゾンビよりも人間の方が怖いよねという風刺や社会的な批判も含まれている作風です。しかしリメイク版はパニックホラー映画で、原作ファンからはとても賛否両論あります。(僕はゾンビ映画にはパニック性を求めているタイプですので、リメイク版が好き)
かつてTOP10入りしたドーンオブザデッドでも、ランキング入賞叶わず…(この年はSAWが公開されましたね)
2005年 巨匠が物申す系映画を作った
ランドオブザデッド
ジョージAロメロ監督が近年の走るゾンビを見かねたのか、俺こそがゾンビの生みの親だと言わんばかりに20年ぶりにメガホンをとったこの作品。
すでに社会が破綻している世界で、人間とゾンビの壮大なバトルを繰り広げつつ、人間同士の紛争やドラマも描きます。画像中央の黒人ゾンビの様に知恵を持ち始めるゾンビも登場したり、色んな服装や動き方のゾンビが登場し、監督のゾンビへのこだわりが溢れすぎている作品です。(ゾンビに個性を出し過ぎじゃないのか…)
もはやジョージの力をもってしても、興行収入でTOP10入りするのは困難な映画業界になってしまいました…(ちなみにこの年はバタリアン4も上映されている様で、まだ作られていた事に驚きです。)
2007年 ゾンビに再び新たな可能性が生まれる
REC
スペインで公開されたRECはブレアウィッチプロジェクトやクローバーフィールドで使われたPOVという手法で、誰かがビデオカメラで撮影し続けた映像を見ている様なドキュメンタリー感も臨場感も映画酔いもすごい手法です。そしてこの女性の叫びが凄まじく、『現実にこんなパンデミックが起これば実際こうなるよな…でももうちょっと静かにしてくんないかな…』というレベル。(ハリウッド版でも大いに叫んでくれます)
ハリウッド版や続編の2、3、4も見ましたが、ゾンビというより28日後的な凶暴化する系なのですが、この状態へはウィルス感染というより元々は悪魔的なものが原因で、急に現実感がなくなった印象ですが、狭いマンションでの攻防はとてもスリリングです。このヒットにより2、3、4とスペイン版では続いていき、ハリウッドでもリメイク版(REC:レック/ザ・クアランティン)が制作され、さらにそのまたリメイク版の2(REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの悲劇)も制作されることになります。このザ・クアランティン2はとても面白かったです
28週後
28日後の続編です。前作では人間どこにいるの?という状況から一変して、意外と生存者がいっぱいいた、という状況からのスタートです。ゾンビが走ってきても人間が対処できる状況でもあり、人間性にかなりフォーカスした映画となっています。ちなみに100年後という映画がありますが僕は見てません。
(僕はクローバーフィールドという映画が好きなのですが、続編っぽい10クローバーフィールドレーンやクローバーフィールド・パラドックスを見た時、猛烈に肩透かしを食らったのですが、28週後はそんな事はありません。)
アイアムレジェンド(ゾンビではないが…)
感染して違う生き物になる方式(28日後と同じ)ですが、ジャンルとしてはSF映画にカテゴライズされているのと、ゾンビとしての特徴があまりにも少ない(吸血鬼の様な感じ)ので、残念ながらゾンビ対象にはしませんが、個人的に入れたかった映画です。ずっと一緒にいた愛犬を殺さなければいけないシーンは泣いてしまいます。が、ラストシーンは別パターンがあり、ストーリーが根本的に変わってしまうほどで、両方見るとなんだか複雑な気持ちにもなってしまう作品です。
この記事ではゾンビとしてカウントしないと決めた「アイアムレジェンド」がランクインしてしまいましたw。これは作品と主演のウィルスミス効果もあると思われますので、ホラー映画としてゾンビがランクインしていません。(この年は「ミスト」というもう二度と見たくない映画も公開されましたね)
2009年 正統派ゾンビコメディ登場
ゾンビランド
過去ゾンビ映画ではマジなのに、なんだかバカらしく見えてクスッと笑ってしまう系のゾンビ映画はありましたが、これはちゃんとコメディとしてもヒューマンドラマとしてもゾンビ映画としても成立している作品です。特徴は主人公が「ゾンビ」の世界が現実に起こってしまったらどう生き残るのか?というルールを伝えていく映画です。このルールが秀逸で、二度撃ちして止めを刺せ、異性の誘惑に気を付けろ、後部座席を確認しろ、など過去の数多あるゾンビ映画があったからこそ生まれたルールと言えるのではないでしょうか。
何より大好きなゴーストバスターズでお馴染みのビル・マーレイが本人役で登場します。(続品はゾンビランドダブルタップ:2019)
アバターがぶっちぎりの年ですし、ホラー映画の気配すら見えないランキングです。もはや入賞は諦め始めました。
2000年代ホラー映画
こう見るとホラー界も盛り上がっていますね。リングがハリウッドに進出し、SAWはいよいよストーリーが複雑になってきている頃ですし、サイレントヒルやバイオハザードなどゲーム映画も。(メルギブソンとホアキンフェニックスのサインが好きでした。)
2010年 正統派ゾンビが爆発的ヒット
ウォーキングデッド
名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。超ロングヒット作になり、毎作品ごとに制作費用も話題性も膨れ上がる化け物級の作品です。今作品ではゾンビではなくウォーカーと呼ばれています。
近年走ったり取り憑かれたりするゾンビがはびこる中、ウォーキングデッドは正統派ゾンビを真正面からとらえた作品です。つまり小手先ではなくストーリーでガッツリ売れたゾンビ作品であり、過去最も成功したゾンビ作品なのではないでしょうか。しかし残念なことにこの作品は映画ではなくドラマという枠なので興行収入でのランキングには入ることはできません。
ちなみに主演の1人であるノーマンリーダスは1話で1億円以上のギャラをもらっているらしく、どれほどの規模なのかが想像できます。(シーズン11で終わるらしいですね)
ちなみに2010年の興行収入ランキングです。やはりゾンビはおろかホラー映画のランキングは皆無です。(インセプション大好き)
2012 ブラッドピットがゾンビ映画に!
ワールドウォーゼット
マジかよ!あのブラピがゾンビ映画にでる訳がない!と昔の僕なら思っていましたが、時代的にゾンビは過去の様なB級ホラーではなくメジャーコンテンツにのし上がっていましたので、ブラピ出演も頷けます。
作中のゾンビはウィルス系ですが、一番の見どころは猛ダッシュするゾンビが重なり合い、まるで大きな生き物かの様に高い壁も超えちゃうシーン。(このシーンのCG制作に1年かかったらしい)とにかく肉体的ポテンシャルが高い。(もしかすると28日後のゾンビもいっぱいいたらこんな荒技もできたのかもしれませんね)
個人的にはブラピはやっぱカッケーという感想に尽きるほど、ストーリーもドロドロする事なく、緊張感もあり、エンディングもホッとできる、完成されたハリウッド版ゾンビ映画であり、もしかするとホラー系映画が苦手な方やゾンビ初心者には最適なのではないでしょうか?
※過去最も興行収入が高いゾンビ映画がこのワールドウォーZです。
2013 ハートフルゾンビ映画と伝説のリメイク
ウォームボディーズ
まさかゾンビと恋愛感情を…というハートフルな映画です。もちろんゾンビは人を襲うし、元気なゾンビは走ります。こちらはゾンビ恋愛コメディ映画というカテゴリーらしいのです、、、とはいえ、興行収入はかなりの額です!
死霊のはらわた リメイク
あの伝説の死霊のはらわたがリメイクされました。この地下室から覗くあのシーン、、、感慨深いです。サムライミも参加し設定を1から練り直したというこの作品はほぼ元作品とは異なるシリアスな空気で、新たな作品として楽しめます。(原作ファンはきっとがっかりとか言うと思います)
もう僕はTOP10入りしてる訳がないと諦めながら年間興行収入を調べています…
2016 韓国製ゾンビ映画
新感染
電車内でのストーリー進行が中心なので、新感染と名付けられた気がするこの映画。韓国映画の勢いがすごいですね!
狭い場所で追われるという緊迫感と、登場人物たちの人間性が絡み合いかなり面白かったです。続編は新感染半島という作品で4年後が舞台です。
ディストピア パンドラの少女
どこにでもいる小さな子供たちなんですが、どうも様子がおかしい…という所からスタートするこの作品。ハングリーズと呼ばれるゾンビが登場しますが、人間とは?と考えさせられる映画です。批評家の評判もかなり高く、やり尽くされたゾンビ映画の中でも稀有な存在感を放っています。
アイアムヒーロー
ついに日本でもゾンビ映画がメジャーヒットしました!漫画版では1巻の最後の方までゾンビは大々的に出てこず、なんの漫画かよく分からないまま進むというなんとも映画的な演出です。
ローグワン面白かったですよね!ダースベイダーが登場した時はテンション上がりますよね。そりゃ1位ですよね。。。
そして日本では君の名は。とゴジラが大ブレイクしていた年ですね。こうみると日本ってアニメ大好きですねえ。
2010年代ホラー映画
エイリアン:コヴェナント、ハロウィン、惑星からの〜、プレデターなど過去のリメイク作が目立った10年にも思えます。クワイエットプレイスが面白かったですね。
2017年 これはゾンビ映画ではないかもしれないです…
カメラを止めるな
過去のB級ゾンビ映画の空気感を存分に味わった上で、後半はドラマ感あるストーリーです。出演するゾンビは正統的なゾンビです。
時代を生み、衰退し、トップに返り咲いたゾンビ
さて、いかがだったでしょうか?
ゾンビはかつてB級ホラーと呼ばれるほど、怖くないしコミカルだと言われる様なマニアックでカルト的なコンテンツでした。しかし誕生から90年近く経ち、今やっと超メジャーに変貌を遂げた大器晩成型のコンテンツです。
バイオハザードがメガヒットし、ウォーキングデッドで誰もが盛り上がる頃、僕は「今ごろゾンビの素晴らしさを知ったのか」と思いつつ心で喜んでました。
映画は普段味わえない他人の人生や感情を疑似体験することができる娯楽であり、その中でもゾンビは人間ドラマもサスペンスもSFもコメディも当然ホラーとしても引き立ててくれる極上の調味料です。皆さんもぜひ、紹介した作品をご覧ください。
最後に…
僕はゾンビも好きなのですがハロウィンも好きなので、こうやって家で時々マスクをかぶっています。
皆様、素晴らしいゾンビライフを🧟♂️
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