矯正の奥義
カイロプラクティックの矯アジャストメント(矯正)は難しいもので、チェックポイントがたくさんあります。
その1つに…
『カイロプラクターの重心をコンタクトに近づけること』
…があります。
これ意味は分かりますが、実は理解してる人は少ないです。
何が難しいかと言うと『重心』です。
『重心』ってどこなんでしょう?
一般的には第2仙椎のやや前方で、成人男性は足底から測って身長の56%、成人女性は55%の位置にあると言われています。
でもここで言う『重心』ってそんな話じゃないでしょう。
人によってかなりの差があり、そのことにより身体の使い方が、かなり違ってきます。
野口整体では重心のことがかなり詳細に述べられていますが、難しくなるので、私は4スタンス理論で考えています。
つまり足底のどの位置に重心が乗るのかによる考えです。
大雑把に言うと4パターンあるわけですが、ここではつま先重心か踵重心かで説明します。
極々簡単に言うと、カイロプラクティックのアジャストメントを行う時…
つま先重心の人は、みぞおちをコンタクトに近づけることです。
一方踵重心の人は、股関節をコンタクトに近づけることです。
そのうえで、重心が足底の内側にあるのか?外側にあるのか?つまりつま先の内側?外側?、踵の内側?外側?で、身体の使い方が変わってきます。
同じテクニックを選択した、2人の重心位置の違うカイロプラクターがいたとします。
2人は同じ部位を同じテクニックを用いてアジャストメントしようとしても、身体のポジションや使い方が全然違っています。
これを分かっていないと、テクニックの方法を教えてもらったり、先輩や先生のやり方を見て盗もうとしても全然出来ないと言うことが起こります。
良い指導は学ぶ人の身体の特性を個別で理解し、その人に合ったやり方を具体的に指導することです。