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めっちゃカッコいい男

皆さんは自分が調子の悪い時はどうしていますか?

私は昔、環境の変化で非常に体調を崩した時があり、増田DCに相談した。

K先生に診てもらいなさい。K先生には言っておくから。

K先生は柔道整復師で、国際カイロプラクターでもある。
でもなぜか柔道整復師とはあまり表に出さない。そして増田DCのキャリック神経学の受講生で、いつも私の後ろに座っていた。
私のK先生に対する第一印象は、厳つい人、態度のでかい人だった。
増田DCに対して、「はいはい、休憩休憩!休憩にしよう!」なんて講義中に言ってたから。

さて私の腰は、ぎっくり腰でかなり良くなっていたけど、仙腸関節の辺りに、親指の爪くらいの範囲の少しの痛みがいつまでも続いていた。
大したことは無いのだけど、これがいつまた再発するか…という心配が常にありスッキリしない。

K先生の治療院のベッドに仰向けに横たわり、先生が俺の手首辺りを掴んで、なにやらやっているが、全く何をやってるのか見当もつかない。

「お前、将来に対して不安あるやろ!」

こう突然私に言った。

私は突然の事で “なぜそんな事聞くんやろ?” と思いつつ、将来に対する不安を思ってみた。

うーん…まぁ、言われたら確かにありますけど…

そう言うと、K先生は「それだよ」と静かに言った。

私は何やら分からなくて、「えっ?えっ?」と呆気に取られていた。
「座ってみな」と言われるがまま座ってみたら、なんと驚いたことに、すっかり腰痛が消え去っていた。

私は何が起こったのか分からず、困惑していた。この時初めて、ストレスによる腰痛があることを実感した。

そして治療代金を払おうとすると、「要らない」と言う。
私は「それでは次から通いにくいので、お代は払わせてください」と言うと「じゃあ…俺の治療をしてくれ」と言われた。

私はその時、理学療法士15年やっていたが、リハビリの経験はあるが、いざ治療となると全く何も持っていない。
困っているとK先生が「アクティベーターをやってくれ」と言った。

アクティベーターというのはAMCTと言い、カイロプラクティックの一つのメソッドで、よく“パチパチやるやつ”と表現されている。

この時点で私は、アクティベーターのセミナーをまだ1回受けただけで、それもさっぱり分からなかった。そんな後だったから、全然自信がない。
ましてやこのK先生、その時点でもう辞めていたがアクティベーターのインストラクターだった人…

こんな先生にアクティベーターなんかできるわけがない!

そうそうこの初めてアクティベーターのセミナーに参加した時、尊敬するキャリック神経学のインストラクター増田DCが、ベーシックセミナーに参加していた。
私は「先生!ベーシックに参加なんですか?」とあまりに驚いて尋ねたら「ベーシックは、何回受けても良い」と仰った。

やっぱりすげーわ!

あらためてそう思った。
基本が大事なんだよね。
その影響か、私は国際アドバンス認定を取ってからも、ベーシックセミナーを20回くらい受けたかな。それでも毎回のように気付きがあった。一回聞いて分かった気になってても、実は全然なんだと実感している。
空手の型だって20回やったくらいでは、全然だろう?

話は戻るが、全く分かってない私が、元インストラクターのK先生にAMCTを行った。

一通り終わると先生が「ここも打ってくれ…それからここも」という具合に私に指示した。

それも終わると先生は起き上がり「ありがとう。良くなったよ」と到底信じられない言葉を発した。

それから何ヶ月か治療をしてもらい、その度に私の下手なAMCTを先生に受けてもらっていた。

そうしているうちに、2回目のAMCTのセミナーがあり、それを受けて驚いた。

私かなりAMCTを理解していたんですよ。同じ二回目や三回目受講の人達と班分けをして一緒になったんだけど、段違いに上達していたのが分かった。1回目受けた時、あんなにも分かってなくて落ち込んでたのに…

K先生は俺に治療していただけでなく、自分の身体を使って、私にAMCTを教えてくれてたんだとその時、初めて気がついた。

私はこの先生の懐の深さに愕然とした。私に負い目を感じさせないように配慮しながら、私を成長させてくれていた。

今ではK先生はどんどん進化して、東京で宇宙人になっている。

さて、AMCTのセミナーで、増田DCとした会話が、その後の私を救ってくれた。

私の回りのカイロプラクター達は、パチパチする奴ら(AMCTをやってる人達)は、手で矯正できないヘタレが、パチパチに逃げてるんやと。
そう言われていることを増田DCに話した。

増田DCはこう言った。

「それのどこが悪いんだ。手で出来ない人は、それでも患者と向き合わないといけない。パチパチで先生も患者も救われるなら良い」

私は目からウロコが落ちた。

増田DCはカイロプラクティックの創始者直系の、伝統あるパーマー大学を主席で卒業したカイロプラクターだ。
この大学はインパクトのあるアジャストを身に付けるために筋トレルームまである。
バリバリの徒手に拘った大学を出た増田DCが、手で出来ないはずがない。

手でのアジャストメントに自信の無い人は、パチパチでもいいじゃないか。
ただ、パチパチを甘く見ているとダメだ。

何事も奥が深い。

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