幼なじみが脳梗塞に
1月4日に幼なじみのグループLINEで、1番健康だったMが救急搬送されたと本人から連絡があった。
良性発作性頭位めまい症とのこと。
2年前にもこの目眩を起こしていたから、またかぁ…と思っていた。
1月12日、再びMからグループLINEに報告があった。
1月6日に画像検査したら「脳梗塞だった」と…
…驚いた
最初の救急搬送が正月中だったし、救急担当の病院や担当医師が、専門じゃなかったのが、不運だ…
その時なら塞栓融解などして、血流改善できただろうに、3日経ってしまったので、詰まった先の神経細胞は不可逆的な損傷を負ってしまった。
そして連絡があった12日、仕事終わりに車を運転しながら、Mの事が頭から離れない。
19時半頃…
運転しながら、帰宅しようか…Mのところに行こうか…
Mは自宅に帰っており、身の回りのことは自分で出来ている。
とはいえ、夜ご飯時に急に行っても迷惑か…など色々考える。
でもまぁ自分には出来ることがあるのに、それを今しないというのは『それは違う』と思ったので、Mのもとへ向かった。
小脳梗塞だったそうだ。
だからめまい症と誤診されたのだ。
めまいはただの症状名だ。
診断をしてないのと同じだ。
これは私たちの治療家の世界でもよく見られることだ。
Mと話をしてても、顕著な麻痺もないし、普通に歩いているし、言葉も明瞭だ。
だが右の動眼神経、顔面神経に機能低下が見られる。
これは本人も家族も気づいていなかったので、顔写真を撮って説明した。
M本人はショックを受けていた。
さらに小脳検査をすると下肢より上肢のほうが問題があり、左右ともに問題があった。しかし左のほうがより深刻だった。
画像検査の結果は、小脳の広範囲(断面像最悪の部位は8割)が、やられているのが分かった。
医師からは再発防止のために…
①身体に外圧をかけない
②息が上がる運動をしない
③重いものを持たない
④車の運転はしない
などの指示が出された。
もちろんカイロプラクティック、整体、エクササイズは出来ない。
病院勤務時代、脳梗塞の患者のリハビリなどは発症翌日から行っていたが、非常にマイルドなものから始める。
今回、検査により右大脳側頭葉、左小脳の急性期としてVSツールをプログラムして、その場でLINEで送った。
VSツールは、視覚刺激を利用しているので、身体に外圧をかけないし、運動もいらない。
その映像を1分眺めてもらうだけで良い。
Mには朝昼晩と1日に3回実施するように勧めた。
神経細胞は死ぬと生き返らないが、生きている細胞は活性化するし、何もしなければグルタミン酸興奮毒性で周辺の生き残った細胞まで死んでしまう。
神経の生存の条件は「酸素と栄養と刺激」だ。
神経細胞は刺激により、即時型遺伝子が活性化されタンパク合成が始まる。
視覚刺激を利用したVSツールを利用すれば、ダメージを受けた神経細胞周辺に刺激が入り、神経系の生存のために絶対に必要な刺激を体刺激以外から安全に入力することが出来る。
これにより周辺の神経細胞が活性化され、さらなる神経死の拡大を防ぐことが期待される。
それだけではなく、刺激が入ることで、神経系はその可塑性で発達し、ダメージを負った神経の働きを補い始める。
過剰な刺激は逆に神経死を招いてしまう。
だから急性期のリハビリはマイルドに行い、日常生活も負担の少ない制限されたものとなる。
我々が普段行っている施術は刺激として強い。
そんな刺激をこのようなクライアントに入れると、神経系の閾値を越えてしまい、神経細胞はそれに耐えられず、結果的に死んでしまう。
私たちの行う施術で、クライアントの状態をより悪くしてしまう可能性はあまり語られないが、これは普通にあることだ。
VSツールはこれを補う。優秀なツールだ。
急性期のクライアントの状態レベルの低いときにとても役に立つ。
それだけでなくLTVを伸ばす出口戦略としても使えるし、集客や広告効果判定などの入り口戦略としても使える。
その話はまた別の日に…