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12月10日は世界人権デー

このエントリはiCARE Advent Calendar 2022の投稿です。

こんにちは。iCAREメディカルスタッフのまいです。

今日、12月10日は世界人権デー(Human Rights Day)です。

世界人権デー:
毎年の12月10日に行われる国際デー。
1948年12月10日の第3回国際連合総会において世界人権宣言が採択されたことを記念して、1950年の第5回国際連合総会において、毎年12月10日に記念行事を行うことが決議された。

Wikipedia

世界人権宣言といえば、世界の人権に関する規律の中でもっとも基本的な意義を有するもの。公民が苦手な私でも、第一条は記憶に残っています。

すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。

外務省ホームページより

さて、
前置きが長くなりましたが、この平等ってどういうことなのでしょう。

例えば身分、遺伝的要素、住環境など…人間はそもそも互いに異なった存在であるのに、何をどうすれば・どういう状態であれば平等と言えるのか?

そんなモヤっとを解消するため、この本を読みはじめました。


まだ読んでいる途中ですが、今日は今の時点での感想をまとめてみます。

著アマルティア・センは、ケイパビリティ・アプローチを提唱したインドの経済学者です。経済の分配・公正と貧困・飢餓の研究における貢献により1998年にノーベル経済学賞受賞しました。

・ケイパビリティ(潜在能力):
 その個人が、何かをすることを自由に価値判断して選択できること

・ケイパビリティ・アプローチ:
 社会の良し悪しは、経済的な豊かさでは評価できない。
 各個人がどれだけ自由な生き方を追求できるのか?その可能性がきちんと
 開かれているか?が社会を評価する指標だとした。

https://kitaguni-economics.com/capabilityapproach-amartyasen/

人間は多様な存在です。
経済状況、自然的・社会的住環境などの特性において異なっているだけでなく、年齢、性別、病気に対する抵抗力、身体的・精神的能力などといった個人的特性においても全く同じということはないでしょう。

平等を考える時、何についての平等なのかをよく考えなければ、
弱い立場にいる人達のことを無視してしまうことになりかねません。

「多様性」をよく聞くようになった今、
私達はどれだけ自由な生き方を追求できているのでしょうか。
本当の意味で、その可能性がきちんと開かれている社会であるといいなと思います。

アマルティア・センは経済学者ですが、彼の提唱したケイパビリティ・アプローチは経済学の分野に留まらず、法律学や倫理学、哲学にも多大な影響を与えているそうです。
もしかすると、産業保健の分野でも活用されていたりするのかな。。?

今のところ本の中では触れられていないのですが、個人的には平等と公平の違いが気になっており、読了後に考えてみる予定です。

皆さんの考える平等についても聞かせてもらえたら嬉しいです。

それでは!