お題を使ってみる #心に残ったゲーム
『シーマン』
30代のゲームの知識が多少あるものであれば、
このタイトルを知らない人は居ないのではないだろうか。
自分は中学生の時に、PS2版をプレイした。
帰宅部だった自分は、帰宅後PS2を起動し、マイクの付いた専用コントローラに向かってシーマンに語りかける、という生活をしばらく送っていた。
電源をつけるたびに少しずつ生態を変えていくシーマンに夢中だった。
自分の記憶の中では、卵から始まり、魚、カエル、トカゲ、海へ、という順番だったが、今回調べ直してみると、もうちょっと複雑な工程を経ていた。
当時、攻略情報などあったか覚えていないが、普通にプレイしてラストまでやれていたと思う。
エンディングは、トカゲのような形になり、泳ぐことを覚えたシーマンが海に去っていく、というものだった。
海の中、画面奥に泳いで消えていくシーマンの後ろ姿を今でも覚えている。
シーマンが海に帰ったあと、ゲームを起動し直すと、
いつもタイトル画面で流れていた男性ナレーションが、
「もう何も居ません」的なことを言っていて、ゲームも進めることができなくなって本当に終わりなんだと感じた。
確か、セーブデータを消さない限り新しくプレイできない仕様だったと思う。
RPGの冒険感、アクションの爽快感といったものはないが、
シーマンには、それらとは違う人を引きつける魅力が確かにあった。