新しい万年筆を買った(Pさん)
ツイスビー(TWSBI)という、新興の中国のブランドの万年筆を買った。
セーラー万年筆やプラチナ万年筆、またヨーロッパ圏のモンブランやペリカンなどと比べて、ブランド色が薄い。意匠を凝らすといった雰囲気が皆無である。が、いかにも中国らしく、技術はしっかりと獲得していて、性能はかなり良くて安い。
ペン先や、軸の種類の組み合わせが幾通りもあり、掛け算するとけっこうな数になる。にもかかわらず在庫管理で無駄を出していないらしい。そこで無駄が出ると、値段に響く。文具売場ではあまり見かけない、おそらく通販が主戦場である。近代化の粋といった趣がある。
今まで使っていたのはペリカンの、スーベレーン800というもので、万年筆の中でもスタンダード中のスタンダードであり、それなりの値段がする。
それと別で、同じくペリカンの、ブルーブラックという、知る人は知っている古典インクというものも買っている。
しかし、どうも理屈がおかしいけれども、このペリカンのブルーブラックというのを、同じメーカーのペリカンのスーベレーンに補充して使うと、ペン先に近い軸のリングの所が腐食するのでなるべく使うなという情報を、最近ネットの動画で見かけた。
変な話もあるものだ。だが、腐食するものはしょうがない。使いやめるしかない。しかし、使いたくて買った、ブルーブラックというインクが使えないのはもったいない。腐食しないか、腐食しても諦めのつく値段で買えるペンはないものか。
それで探して出会ったのがその、ツイスビーだった。
これから、色彩雫のインクのシリーズをスーベレーンで使い、その合間にブルーブラックをツイスビーで使うという、二本使いをしようと思う。
他の人にとったらどう書こうがどうでもいい話だ。
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