悪夢(Pさん)

 昨日、二時か三時頃に、悪夢を見た。悪夢は、具体的な内容を持ってはいなかったが、とにかく、何らかの理由で自分が死ぬというもので、それがあるから寝ても叩き起こされる。もう寝れないのかと思ったが、次に寝たときは寝れた。それまで、仕事に行きたくないから、寝る時間だけど寝たくない、という状態が続いて、インターネットで見ることが出来る、グロい画像や動画などを見ていた。不眠に導く、例えばリアルに足を切り刻んでいく生物などは、そこから想像された。要するには、子供が陥るような、怖い話や映像を見たから寝られないというのと同じことだったのかもしれない。もういい年をして、そんな風になるとは思わなかった。ということは、私は子供時代と、精神構造として同じなのかもしれない。いや、簡単に考えよう。フロイトみたいに、自分が寝たくないことを、子供のように欲した。そしたら、夢がその願望を叶えたわけである。なぜ悪夢を、つまり自分が望まない夢を見ないといけないかということについて、フロイトはあらゆる角度から疑問に思っていた。なぜ、願わない行動をしつように行う患者がいるのだろう。その間隙を埋めるために、無意識というのは生まれたように思う。無意識という、意識のアスペクトとは違う、もっと広い、動物とか自然とかと近いような、意識というのが人間には備わっているがら、それに従って考えるならば、局所的な意識というものが望まないものであっても、生物としての人間全体はそれを望むわけである、つまり悪夢を見る、といった風に。フロイトがどんな風に考えていたのかわからない。しかし、ともあれ、時間の経過を含んで、あの悪夢から逃れられたのはよかった。

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