見た動画を紹介する日記(2023年6月23日)第4回:合気道の達人、白川竜次先生
合気道の凄さ、自分は子供の頃は正直全く理解できていなかったけど、大人でもきちんと理解していない人は多い印象がある。
思うにそれは、合気道を初めて知った時に一般的に最初に見ることになる光景が「演武」だからだ。
演武は、技をキメる側は勿論、キメられる側も基本的に技の流れを理解している(上級者同士ならある程度自由形の演武もあるらしい)。
合気道は、技そのものだけでなく、技を受けた時の「痛み」や「身体へのダメージ」、上級者やガチ勢になると「技を受けた後の不利な状況」を避けるための動作なんかがセットになっていて、これが演武の一見するとわざとらしく飛んだり回転したり投げられたりしているように見える「受け身」になっているので、本来の凄みがなかなか伝わらないのだと思う。
上記の3本の動画は、空手の中でも打撃系に重きを置いたフルコンタクト空手のプロを中心に運営しているフルコンタクトチャンネルと、合気道の達人であり、自らもYouTubeチャンネルで動画を配信している白川竜次先生とのコラボ動画だけど、「合気道の技の受け方、避け方、痛みやダメージを最小限にする方法を知らない人間が合気道の技を受けるとどうなるか」が段階的によくわかる動画になっている。
技の最初の段階の痛みから逃れようとしたら、自然に床に伏す形や投げられる形(ガチの対戦なら不利な状況)にならざるをえないし、痛みから逃れようとしつつ、かつ、不利な形も避けようと思ったら、達人の合気道の技は相手の関節や身体を破壊するまでキマり続ける(もっとも、破壊するところまでやるのは合気道の本質では無いが)。
武術としての合気道は、演武含めて技の初手がキマるところまで見せて終わりだし、基本的に相手の攻撃をいなしてカウンターで投げる手順が紹介されることが多いけど、積極的な攻撃技術として見た場合、初手の一撃で致命的なダメージを与えることも可能ということがよくわかる。