見た動画を紹介する日記(2023年8月14日)第56回:ガンダムSEEDのパチンコ、どうなんやろ?
パチンコの大型タイアップコンテンツとして、メーカーもテレビCMをかなり流したり、パチンコ実践系のYouTuberを中心に事前の試打動画も多数公開されていた「機動戦士ガンダムSEED」のパチンコ、試打動画やスペックの時点でかなり不安があったというか、「あれ?微妙じゃね?」という感じがあったけど、実際に店舗に導入されて、多くの店舗実践動画が出てきて、自分自身も店舗で少しだけど打ってみて、その不安は現実のものになった感覚がある。
もっとも、これは個人的な「好きなパチンコ像」の違いも大きいのかもしれないけど、やっぱりまず思うのは「そんなに右打ちのST速い必要ある?」という点。
おそらくメーカーにとっては、少し前までのパチンコでは当然のようにあった「数字が左右テンパイでリーチ→バトル等の演出→勝ち負け→当たりハズレ」という一連の流れを丸々カットできることで素材もブログラムも開発工数を減らせるというメリットもあるのだと思うけど、それにしても、基本的に単に数字が高速変動して数秒で揃わずハズレか揃って当たりという演出だけを見せて終わり……というのは「なんのためのタイアップコンテンツなの?」と思わずにはいられない。
高速消化、高速出玉、時間効率の高い台が世間一般的にはウケているから、それを反映した結果だと思うし、時間効率が良くなるということは客だけでなく、むしろ店にとってメリットが大きいのだと思うのだけど(変動時間や当たりの時間が短ければ短いほど、それ以外の時間は客が打ち込んでくれる=お金を使ってくれるということになるので)、しかし、それにしても速すぎて、出玉や勝ち負け云々よりも「パチンコを楽しんでいる」とは言い難い感覚がある。
通常時の演出面も、パチンコ化でガンダムSEEDの前に大人気になったガンダムユニコーンの焼き直し感、同じフォーマットをSEEDに載せ替えました感が否めず、ガンダムSEEDである必然性が正直あまり感じられない。
ユニコーンのパチンコは評価されヒットしたので、焼き直しなら少なくとも悪くはならないはずなのだけど、ここまでダメな印象のほうが強くなるの、ユニコーンのパチンコの完成度はたまたまの奇跡だったのかなあと思ってしまう。
あと、スペック面でもうひとつ。
SEEDは、ユニコーンと違って通常時からの当たりでラッシュ非突入の場合に100回転の時短がついてくるのだけど、この時短中の当たり確率(引き戻し確率)は、通常時のヘソ抽選の319分の1ではなく、普図抽選による601分の1になっていること。
スペック上のバランスを取るために結果としてこうなること自体は仕方ないし、今はネットで調べればすぐにわかるとはいえ、普通の時短付き確変ループ機のように「確変入らなくても時短100回ついてくる!その100回は319の抽選を受けられる!」という勘違いをする客は間違いなくいると思うし、これをきちんと大きな文字で説明してる店、多分ないよね……と。
もちろん、319分の1の当たりだろうと601分の1の当たりだろうと、引ける時は引けるし、引けない時は引けないのだけど、時短100回でももしかしたらやれそう感……って大事だと思う。