クズ人生8〜出会い〜

声をかけてきた人物が意外すぎて驚いた。

「クズ雄くん、虫取りにいこ」

前述したとおり(クズ人生7参照)昆虫が好きだった江田君は私にそう言ってきた。
戸惑いつつもなにもやる事がなく暇だった私は

「え、あ、うん。良いよ」
と、生返事気味で承諾した。

昆虫など殆ど触った事の無かった私は正直あまり乗り気ではなかったが、久しぶりに誰かと一緒に学校の休み時間を過ごすという事が嬉しかった。

江田くんは意気揚々と学校の裏山の方に行くと私に虫の居場所や取った虫の事を説明しながら
楽しそうにしていた。
その姿を見ていると自然にこっちも楽しくなってきて最初は殆ど触れなかった昆虫にも触れるようになってきていつも江田くんと一緒に遊ぶようになっていた。

よく昆虫をばらばらにして遊んでいた江田くんは周りからは「虫殺し」とか「虫」とか呼ばれていたが実はただ意味もなくそんな事をやっていた訳ではなく、ありとあらゆる虫の生態について調べそれをノートにまとめていた。
しかも、ばらばらにして死んでしまった虫はちゃんと埋めて墓を作り供養していた。
一つの事に探求心をもち、知らない事は調べあげ自分の知識にするという私には到底マネできない事をやっていたのだ。

すごいなぁと思いつつも、何かに真剣になった事がなく諦め癖があり何をしても続かなかった私はそれをみて自分に響くものは感じなかった。

こういう性格が今の現状にも少なからず影響しているんだろうなぁと実感する。

それでも唯一の友達の江田くんと遊ぶのは楽しかった。江田くんと自宅も近かった私は学校が休みの日も江田君と一日中遊んだ。

山にカブトムシを取りに行くのにいくつもの調味料を混ぜて仕掛けを作って翌日にとりにいったり、釣りをするのにミミズをとって釣りに行ったりなど今まで経験したことの無い事を江田くんはたくさん教えてくれた。

夏のある日、江田くんは私に見せたいものがあると言ってきた。
また何か虫の標本でも見せてくれるのかと思ったがそれは今まで見た事の無いものだった。

「エロ本」

まさかのものだった。
今まで体験したことのない世界をたくさん見せてくれた江田くんだったがこんな世界を見せてくれるとは思っていなかった。
江田くんは姉が二人いて、兄も一人いた事から私よりもそう言った事に耐性がありエロ本も兄からもらったものらしい。
だが、そういったものにまったく耐性が無かった私は

「ダメだよ、そんなの読んじゃ!」

と、返したのだが江田くんは

「なんで?」
と、純粋な顔で私を見てきた。

なんでと言われると何故かの理由は出てこなかった。今まで体験した事の無いものを嫌ったのか、思春期の拒絶反応なのかは分からないがダメなものだと思ってしまった。
だが、もともと女子と遊ぶ事が多かった私は興味はあった。

嫌がりながらも、江田くんに勧められるがままエロ本を見てしまった。
始めのうちは罪悪感があったものの何度か読むにつれそれも無くなっていった。
いつしか江田くんと遊ぶ時はエロ本を読むのが大半になっていた。
そしてとうとう江田くんがとんでも無いものをだしてきた…
それは江田くんの高校2年の姉の下着だった。

エロ本か自分の母親のものしか見た事のなかった、私は今まで感じた事の無い感情が湧き上がってきた。

江田くんは妙な事を言ってきた
「クズ雄くん、なんかエロ本とか読んだりブラジャーとか触ってたらおしっこしたくなってくるよ」

たしかに、そんな感覚に何度か襲われてトイレに行った事はある。

矢継ぎ早に江田くんはとんでも無い事を言い出した。

「クズ雄くん、ちんちん触りあいしよ」

??????

ついに江田くんは昆虫の生態に飽き足らず人間の生態にまで興味を持ち始めたのかと思った。もちろん私は断ったが、江田くんはとんでもない提案をしてきた。

「じゃあクズ雄くんのちんちん触っていい?」

意味が分からなかった。
だが、まぁ冗談の遊びの延長だろうと思って私はちょっとだけならと許してしまった。
だが、これがとんでもない事に繋がってしまった。

江田くんの姉の下着を見た私の下半身は今にも爆発しそうだった。
そこに自分ではない誰かに触られてしまうという背徳感が加わり私はすぐに達してしまった。

精通してしまったのだ。
友人の手で。

今回はここまでにしておきます。
また吐きたくなるぐらいに気持ち悪い経験を書いてしまった。
読んだ方が吐き気を催さない事を願います。

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