【思考】Wikipediaで見るブラックユーモアの面白さ
ユーモアにもいろいろあるがちょっと不謹慎で、見る人を選ぶユーモアがある。
今回は皮肉が効いているユーモアの概念をWikipedia縛りで紹介しよう。
Wikipediaの真面目な文体がまた笑いを誘うと思う。
あまり得意でない方は読み進める事をお勧めしない。
ダーウィン賞
ダーウィン賞(ダーウィンしょう、英: Darwin Awards)は、進化論者であるチャールズ・ダーウィンにちなんで名づけられた皮肉の「名誉」であり、愚かな行為により死亡する、もしくは生殖能力を無くすことによって自らの劣った遺伝子を抹消し、人類の進化に貢献した人に贈られる賞である。
私の中ではブラックユーモアの代名詞と言っていい程の記事。
レギュレーションが割としっかりしているのもまた面白い。
ざっくり列挙すると、
・子孫を残さない事
・驚くべき愚行
・自らが原因
・正常な状態であること
・真実であること
これのレギュレーションが無ければただの不謹慎な記事になると言っても過言ではない。
詳しい説明は元のページを読んで頂きたい。
なお、不名誉な事ながら2020年、日本初受賞が発生しているので併せて確認して頂きたい。ついに、と言ったところか。
特に私が好きな3選を紹介しておこう。
口喧嘩の末に8階の自宅バルコニーから投げ落とした妻が電線に引っかかっているのを見て、追撃のためか救出のためか自らも飛び降り、そのまま地面に激突して死亡した夫。妻は近くのバルコニーから救助された。
-1998年アルゼンチン
ディティールが作りこまれた文章はずるい。
ハイジャックに失敗し手製のパラシュートを背に飛行機から脱出するもパラシュートが開かず死亡。乗客乗員は全員無事であった。
ー2000年フィリピン
手製のパラシュートの哀愁たるや。
呪術的なローションを2週間使用した後、不死身になったことを確認するため友人に自らを撃たせ死亡。
ー2001年ガーナ
終身名誉中二病。
■Wikipedia-ダーウィン賞 より引用
トマソン
超芸術トマソン(ちょうげいじゅつトマソン)とは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。
不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。
その中には、かつては役に立っていたものもあるし、そもそも作った意図が分からないものもある。
超芸術を超芸術だと思って作る者(作家)はなく、ただ鑑賞する者だけが存在する。
■Wikipedia-トマソン より引用
最近Twitterで見かけて知った概念。
確かにあの扉何に使うんだろう、みたいな感覚はあった事にはあった。
しかし、これに名前がついているのは驚きでしかなかった。
命名の由来もものすごい不名誉なもので、しかし言い得て妙で面白いので是非読んで欲しい。
ちょっと前に武蔵小金井駅前にも先の繋がってないかつての横断歩道があった。
当時はわからなかったが、今ならわかる。
あれはトマソンだった。
アンサイクロペディア
Wikipediaのパロディサイトを解説したWikipediaの記事。
アンサイクロペディア自体がそもそも面白いのだが、パロディ元のWikipediaがそれを丁寧に解説してるのがじわじわくる。
・アンサイクロペディアを読んでないとわからない表現に言及
・Wikipediaがマウントを取ってるような表現
にも着目すると1粒で二度おいしいだろう。
既知の自然科学や数学の法則が疑似科学であると主張する。あるいは間違った定理などをあたかも正しいように証明する。例として「1=2」では1と2が等しいという間違った証明をする。
■Wikipedia-アンサイクロペディア より引用
面白すぎてもうお腹痛い・・・・。
ちなみに1=2のリンクは こちら
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最近は暑くなってきたし、一休みしながら暇つぶし程度に読んでみてはいかがだろうか。
ちょっと性格の悪い性質のユーモアではあるが、ツボに入った時の爆発力は凄まじいものがある。
なお、本記事は概念や事象を面白おかしく捉えるものであり、特定の個人や団体を誹謗、中傷するものではない事をご理解頂きたい。