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顎骨腫瘍摘出手術


この治療が始まったときネットで検索しまくって、見つかるのは怖い情報ばかりだったので、今回noteを書くことにしました。

もし、検索してここに辿り着かれた人がいたら、一緒に勇気を持って取り組みましょう!
お医者様を信じて、ネットの怖い情報に縛られず、前向きに治療に向き合いましょう!

入院

2024年10月2日朝

朝日大学病院に入院。
ありがたいことに空きが出て個室に入室。初めての入院なので助かります。

手術前日なのでヒマなのかと思いきや、検査や手続き、麻酔科の説明、点滴のルート装着など、意外とやることは多く、あっという間に夕方になりました。

個室

今回は3日間という短期入院。
入院中唯一のシャワーは初日の夕方でした。

18時ごろ夕食が出て、21時からは絶食
翌朝7時からは水分補給も出来ません。
なんだかいよいよな感じ。

緊張と環境の変化で寝られるか心配でしたが、23時には入眠、3時には目覚めるという早寝早起き。

いよいよ手術の当日になりました。

手術

10月3日

朝9時前に病室で点滴を入れてもらい、自分の足で手術室まで移動。
手術室には主治医の先生をはじめ、麻酔科の先生や看護師さんたちなど、今までお世話になったオールキャスト勢ぞろいという感じで、とても安心しました。

手術台にのり、酸素マスクや心電図などの計器を装着して、ついに全身麻酔へ。

麻酔科の先生の問いかけに答えつつ、
「さあ、麻酔がはいりますよ〜」の声のあと、
目の前がキラキラと輝いて、まるでInstagramのストーリーのエフェクトのように見え、異世界に転送されるような別世界感のなか、
「すごおぉぉ〜い」と言ったところまでは覚えています。

次に気がついたら病室に転送されていました。

手術が始まったのが9時。
いったん目が覚めたのは12時36分。
何人かといくつか会話をしたのち、再び入眠。

15時30分に酸素マスクを外してもらいました。

主治医の先生、麻酔科の先生、看護師さんなどが状況の確認をしてくれます。
まだ寝ぼけているような状況でハッキリとは覚えていませんが、神経が通っているギリギリまでキレイに腫瘍を取ることが出来たこと。神経を触ることで心配された麻痺についても、今のところ認められないとのこと。
喋る仕事をしている僕にとって、最大の心配は杞憂に終わりそうです。本当にホッとしました。
もちろん、口の中の傷口からは出血もあり、縫ってあるし腫れてきてるから喋りにくいけど、術後すぐに話せたのは本当に嬉しかった。
人工呼吸の管が鼻から入っていたらしく、鼻血があります。

手術室担当の女性看護師さんから、
「すごおぉぉ〜い」って言いながら寝ましたね笑

と言われて笑った。少しモノマネ入ってた。

笑ったところで安堵の涙が少し滲みました。

ちなみに、全身麻酔はとても気持ちが良かったです。


赤丸でかこった部分が腫瘍(線はガーゼ)
下から見た腫瘍
横から。親知らずも見えます。

腫瘍の大きさが6センチほどということで、主治医の先生は大変だっただろうなと思います。
仕事がら喋ることに支障が出ては困ると、うるさく言う患者に対して、時に優しく、時には毅然と答えてくれました。
そして素晴らしい執刀をしてくださいました。
本当に感謝です。


おかゆと柔らかい夕食


18時ごろ夕食が出ました。
口の中は出血してるし痛いし無理かもと思いきや、24時間ぶりの食事に痛みもこらえてむしゃぶりつきました。

手術直後はいろんな薬が効いていたおかげで、それほど痛みはありませんが、だんだん痛くなります。
痛み止めを点滴してもらい、さらに寝る前にロキソニンを飲んで就寝。

とはいえ昼間にたくさん寝たせいか、ほぼ寝られませんでした。


退院

10月4日

最後の抗生剤点滴、口腔外科の受診と次回の予約(抜糸)、退院手続き、薬の受け取りなど、午前中に全て終わります。
最後にお会計をして退院。
診療費合計36万円ほどのところ、患者負担額(支払い額)8万円ほど。
医療制度のありがたさを実感します。

手術から36時間ほど経過したころから、顔の腫れや痛みが強くなります。
おそらくこのあとしばらく腫れて、変色もすると思います。

終わりに

摘出した腫瘍は生検によってようやく病名が確定します。
今回は「エナメル上皮腫」の疑いでの手術になりましたが、生検の結果違う病名かもしれません。
おそらく抜糸の時に分かるのでしょうか。

ただ、再発の可能性なども説明を受けました。
こんなこと2度とイヤですが、可能性があるのは事実です。

この治療が始まったときネットで検索しまくって、意外と体験談が少なく、検索されるのは怖い情報ばかりだったので、今回noteを書くことにしました。

もし、検索してここに辿り着かれた人がいたら、一緒に勇気を持って取り組みましょう!
お医者様を信じて、ネットの怖い情報に縛られず、前向きに治療に向き合いましょう!


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