君はダイナミックネイキッドオーディオを知っているか? 平成メモリーオーディオラプソディ
君はダイナミックネイキッドオーディオを知っているか?
ダイナミックネイキッドオーディオで検索するとニュースがヒットする、
ほぼ20年以上前のニュースだ。
自分の世代で20年前は、ついこの前の話だが、若い人にとっては自分が生まれた前後、それ以上前の話なんて
なかなか現実感は無いだろう。
こう書いている自分も、もちろん自分が幼少期、あるいは生まれた前後のニュースなんていまいち実感のわかないファンタジーの世界だ。
しかしデジタル記録は20年前も昨日もパラレルに存在する。
デザインが古いのでまだ時間を感じることが出来るが・・
当時 「違法」とされた音楽ファイルを再生するというプレイヤーは、
法的縛りが緩いとされてきた(当時のネトウヨが言っていただけかもしれないが)
韓国企業が世界に先駆け開発販売した。
衝撃の問題作!?携帯型mp3プレーヤー「mpman」販売開始
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/980501/mpman.html?mode=pc
当時のリアリティが伝わってくる記事だ。
その後も韓国企業がどんどん類似プレイヤーを生産発表していた頃
日本では音楽業界がCDからのファイル化(リッピング)を防ぐという名目で
コピーコントロールCDという本来のCD規格に合わないCDを発売したり
不正反対キャンペーン(MP3音楽ファイル潰し)をやっいたりしていた。
今から考えれば滅茶苦茶だが、当時もデジタル界隈では大人の事情でこんなこと
やっている日本には辟易(へきえき)していた、日本終わり、の予感だった。
そんな混とんとした中でappleがハードディスクプレイヤーを発売してしまう。
当初はmacしか使えなかったりマイナーで制約があったが、次第に
音楽プレイヤーとして
ソニーのウォークマンを喰っていくのが素人目にも分かった。
メーカーでありながら音楽利権も持っていたソニーは四方八方に忖度し
おそらく身動きも取れず
appleのような軽いフットワークは無かった。
だいたい「世界のソニー」である(当時)
新興企業のapple(当時)が多少フライングしたところで痛くも痒くも感じなかっただろう。
結局ソニーは四方八方に忖度した結果、マジックゲートという複雑怪奇な著作権保護の仕組みをでっち上げた。
それでもMD(ミニディスク)を売ってたくらいの強固なソニーだからソニー経済圏でどんな独自なことも容易にできると思っていた当時のソニーが王様気分だったことは
想像に難くない。
日本のメーカーでもベンチャー企業が参入し果敢に音楽ファイル再生プレイヤーを発売したところは
冒頭で述べたダイナミックネイキッドオーディオをはじめ少数あったが
結局のところう雲散霧消してしまった。
ソニーは明らかに汎用性の低いATRACという独自規格ファイルで囲い込もうとしたが
対照的に韓国企業がどんどん素のMP3が再生できるプレイヤーを安価にどんどん売りまくっていった、
そのころからソニーは最悪。誰も理解できないマジックゲートとATRACという独自規格ファイルのコンボで
悪名をとどろかし、あの’ウォークマン’で一世を風靡していた名声は失墜していったのであった。
少し経ち日本の有名メーカーで初めて大きく汎用性のあるMP3を広告したのはサンヨーのICレコーダーとして。
しかし、時はすでに遅し。新しいことをやるメーカーは日本メーカーのスクラムでは大きく話題にならないのであった。