あんまりエイプリルフールは関係ないけど。
kuyokasoです。



春のそよ風に背を向けては
君との出会いを思い出した
君はもう憶えていないかな
靨が浮かんだその様を
横目にただ映していた
君はまだ気づいていないかな

季節を溶かしては錆びていく
もう繋げることができない
次の春にまた桜が咲いたなら
また出会えるのかな

声はただ撓った 風が残すまま
僕は立ち尽くしていた
この晴れた空を 信じられるほど
僕は強くはなかった
君はさ 君はさ そうやって嘘をつくんだね
僕はさ 僕はさ それでも怯えてしまうね
君がさ 君がさ 描いた明日の輪郭を
疑って黒く塗り潰してしまうよ ねえ

夏の夕焼けに背を向けては
僕の過ちを思い出した
君もまだ憶えているのかな
もう一度目を見て話せたら
嘘など生まれなかったのかな
君はもう望んでいないかな

季節を結んでは離れていく
もう合わせることができない
次の夏にまた花火が咲いたなら
また歩けるのかな

声をまだ限った 風が溶かしていた
僕が見えなくなっていた
波にこの身を 委ねられるほど
僕は強くはなかった

僕はさ 僕はさ 前に進めないまんまで
君はさ 君はさ 遠くへ離れてしまうね
僕がさ 僕がさ 描いた明日の輪郭を
疑って黒く塗り潰してしまうよ

どうやって僕を足掻いたって
どうやって僕を曝したって
君に僕は映らないのか
嘘をついていたのは君じゃなく僕だったのだろう

声はただ撓った 風が残すまま
僕は立ち尽くしていた
この晴れた空を 信じられるほど
僕は強くはなかった

僕らは 僕らは きっと出会ってすらなかった
僕はさ 僕はさ 気づけず怯えてしまったね
それでも それでも 描いた明日の輪郭を
君が重なるほどに叫ぶ僕を信じる

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