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わたしとスペイン語との出会い
兒島 峰 准教授
わたしがスペイン語に出会ったのは、中学の頃です。学校で習う英語以外の外国語を学びたいと思ったことがきっかけでした。初めからスペイン語と決めていたのではありません。もうひとつの出会いがなければ、これほどまでにスペイン語にのめり込むことはなかったと思います。
そのもうひとつの出会いが、アンデス音楽でした。偶然ラジオから流れてきた音楽に魅了され、スペイン語の歌詞の内容を知りたいと思うと、どんどんスペイン語の習得に熱心になっていったのです。
インターネットもない当時、ラテンアメリカの情報を得るのはとても困難でした。だからこそ、どんな情報も逃したくないという気持ちが強く、文化に限らず、スポーツ、政治、経済のことまで、貪欲に探究していったのです。
わたしの専門は社会人類学ですが、語学を教える立場として、スペイン語に出会った当時から持ち続けている、あらゆる分野への好奇心がとても役に立っているように感じます。
授業でスペイン語圏の各国事情をさまざまな分野から紹介すると、学生の皆さんもいろいろと反応してくれます。ひいきのサッカーチームや選手の話、日本のスーパーで手軽に入手できる材料でつくったスペイン語圏の料理、スペイン語の映画を観て感じたことや、ラテンアメリカの医療や政治、環境問題や社会問題に関する意見や考えなど、学生の皆さんが積極的に話をしてくれるのが、とても刺激になり、楽しいです。
中学生だったわたしにとって、スペイン語は、未知の世界への扉でした。スペイン語を通じて、日本では取り上げられることの少ない世界を知るようになったことで、考え方も大きく変わりました。
皆さんも、未知の世界への扉を叩いてみませんか?
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スペインの侵略前からあるアンデスの楽器