【田んぼに水をためた瞬間から、その土地は生き物であふれるようになる】
このエッセイは今年の夏に書かれたものです。
2021年8月22日
今年の6月、田植えのときに感動したことの一つに「生き物は水場に集まってくる」ということがあります。
☆☆☆
この山の上の集落では、周りに川が無く、ため池から水を入れます。
するとまず、
ため池に住んでいる小魚やらエビやら、微生物やらが田んぼに入ってきます。
そうこうしてると、
周りの草むらから、カエルが飛び込んできて、
数日経ったらなんと産卵してたりもする。
「おいおい、君らのために水溜めたんじゃないんだけど、、、」
と言ってもみんな知らんふり(笑)
そのカエル達を狙って、今度は蛇も田んぼを訪れ、
トンボもここだと言わんばかりに卵を産み落としてたり、、、。
あっちを見てもこっちを見ても生き物だらけなので、
「大きな大きな水槽を作っちゃった感」にしばらく呆然としていた時期もありました。
田んぼに水を貯めるのは、もともとは稲のためです。
でもその行為によって、多くの生き物が育つ場が生まれ、畑とは全く別の生態系が出来上がっていきます。
もしかして、田んぼをやることって、
稲を作ることと同時に「棚田の生き物たちの居場所を作る」ってことなのかも?!
☆☆☆
田んぼのしごとに出かける度に、そんな生き物の世界を覗いては、
一人でツッコんだり、写真撮ったりして、
泥だらけになりながらも、楽しんで米作りしていましたが、
ようやく稲穂が垂れてきました。
秋はすぐそこに来ています。
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