ワークライフバランスと効率化
最近は昔ほど言わなくなってきたというか、馴染んできたのかワークライフバランスという言葉をあまり聞かなくなってきたと思っているのは私だけの感覚でしょうか。
ビジネスにおける人事の話題が多いというのもワークライフバランスという言葉を薄めている原因かもしれませんね。
人的資本経営だ、人事サーベイ、タレントマネジメント、エンゲージメントなど、人事に絡む新しい言葉がどんどん出てきています。
雇われる側は終身雇用が保証されなくなり、雇う側も長く働いてくれる保証もなくなってきている状況では、従業員に目を向けて長く働いてくれるように企業側が努力しなければやがて人手不足となり企業は衰退していくことになるでしょう。
ワークライフバランスが取れる会社というのはもはや当たり前になってきているのかもしれませんね。必要条件ではあるが、十分条件ではないといったところでしょうね。
これが保証されない企業は人が集まりにくくなっているのかもしれません。
また、働く時間が短くなり、賃金も上げていかなくてはならないという、一見矛盾したことを企業は取り組んでいかなければなりません。
こうなると企業は効率を上げていくしかないですよね。日本企業はホワイトカラーの効率が特に悪いと言われていますので大変です。
今後AIの進化でカバーしていくことになると思いますが、あぶれた人員をどうしていくかという問題も残ってきます。効率が上がっても売上が上がらなければ人を減らさざるを得ません。
今後、多くの企業がこの問題に直面するのではないでしょうか。
いくら効率が上がったからといってすぐに人を減らせば一人当たりの負担も増えてまたまたワークライフバランスが崩れてくる可能性があります。
効率化とともに健全な値上げも必要ということでしょうか。
飲食店なんかを見ていると健全に値上げができているところは生き残っていけますが、値上げができない飲食店は、最低賃金の上昇などにより人を雇うことがより厳しくなり、やがて立ち行かなくなります。
ラーメンが好きでよく食べますが、繁盛しているラーメン屋はうまく値上げしているなと思います。
ラーメンには1000円の壁が存在すると言われていますが、繁盛しているラーメン屋は1000円を超えているところもだいぶ増えてきました。
味もサービスも良ければ少しくらい高くても食べますよね。
少し話が逸れましたがワークライフバランスを保つためには、効率化と値上げが必要ではないかという視点で書きましたが。それではまたです。